シミと毛穴、限られた滞在でどちらを先に受けるべきか

2026年9月21日

  • ポテンツァRFニードル
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  • 美肌レーザー

シミやそばかすなどの色素トラブルと、毛穴・肌質の悩みは、狙う肌の層が異なるため同じ日にまとめて施術できる組み合わせがあります。ただし色素が肝斑なのかそばかす・老人性色素斑なのか、毛穴がたるみ型・開放型・詰まり型のどれに当たるかによって出力と順番は変わり、強い熱を扱う機器を同じ部位に重ねる組み合わせは避けます。以下では2泊3日と4泊5日、それぞれの滞在日数で回復期間が重ならないように施術を組む考え方を整理します。

こんにちは! ユーエイチセルクリニック 江南店(UHCELL Clinic Gangnam)代表院長のキム・ヨンジンです。海外からいらっしゃる患者様から特に多くいただく質問のひとつが、「シミと毛穴を一度に解決したいのですが、何日あれば足りますか」というものです。この質問をいただいたとき、私はまず日数からお答えしません。今お顔に見えている色素がどのタイプなのかを確認することから始めます。同じ茶色に見えても肝斑と老人性色素斑では対応が異なり、その違いがスケジュール全体を左右するからです。

同じ日に組み合わせられる理由

色素の施術と毛穴の施術は、狙っている組織がそもそも違います。色素を狙うレーザーはメラニンという色素に吸収されて作用し、表皮から真皮上層にある色素の塊を細かく砕く方式で使われます。ピコ秒単位の短いパルスを使う機器がアジア人の色素疾患に広く使われているのもこのためです。Cosmetics誌(2024)に掲載された後ろ向き分析では、低フルエンスのピコ秒1064nmトーニングをアジア人の肌タイプに用いる色素治療法として扱い、熱作用が少ない特性から炎症後色素沈着のリスクが相対的に低い可能性に触れています。

毛穴や肌質を整える高周波マイクロニードルは仕組みが異なります。微細な針を通じて真皮に熱を伝え、コラーゲンの再配列を促します。この機器の特徴は、メラニンのような特定の色素に依存しない点です。Journal of Clinical and Aesthetic Dermatology誌(2018)に掲載された予備的研究では、患者19名のうち肌質と萎縮性ニキビ跡が全員で中等度以上改善し、毛穴の大きさは93.75%で中等度以上の改善が確認されました。症例数が少ない予備的研究である点はそのまま受け止める必要があります。

まとめると、色素の施術は表皮側の色素を、高周波マイクロニードルは真皮側の構造を扱います。両者はお互いの標的を奪わないため、同じ日または1日空けての施術が可能です。実際に分かれるのは出力と順番のほうです。

肝斑かそれ以外かで対応が変わります

色素をひとまとめに考えるとスケジュールが崩れます。カウンセリングでは少なくとも3つに分けて考えます。

老人性色素斑・そばかすのように輪郭がはっきりした色素。 病変ひとつひとつが目で区別でき、周囲の肌との境界がはっきりしています。このタイプは局所的にエネルギーを与える方式が候補になります。ただし施術部位にかさぶたができ、それが取れるまで数日かかります。帰国前日に受けるとかさぶたをつけたまま飛行機に乗ることになります。

肝斑のように輪郭がぼやけて広がった色素。 肝斑は刺激に敏感で、強い出力を与えるとかえって濃くなることがあります。このため低出力で複数回に分けて照射するピコトーニングが標準的なアプローチとして使われています。Frontiers in Medicine誌(2023)に掲載された無作為化評価者盲検試験では、ピコ秒Nd:YAGレーザーとアレキサンドライトレーザー、2%ハイドロキノンクリームを比較し、すべての参加者に紫外線対策の指導を並行して行い、試験期間中は他のレーザーやケミカルピーリングの併用を制限していました。肝斑治療では紫外線対策と他施術との間隔が結果を左右する変数として扱われているということです。

ピコトーニングを一度受けただけで目に見える変化を期待される方が多いのですが、この期待は調整が必要です。PubMedに要旨が公開されている2022年の韓国人患者20名を対象とした半顔比較研究では、ピコ秒1064nmトーニングとQスイッチ1064nmトーニングを2週間隔で5回実施し比較しています。どちらも肝斑重症度指数が改善し、両方式の間に統計的に有意な差はありませんでした。ここで注目していただきたいのは5回という回数です。回数を重ねながら経過を見る治療に近いということです。

ニキビ跡や施術後に残った茶色い痕。 炎症が落ち着いたあとに残る色素は時間とともに薄くなることがあり、急いで施術するより経過を見たほうがよい場合があります。

肝斑とそれ以外の色素が同じ顔に混ざっているケースも珍しくありません。後天性真皮メラノサイトーシスを扱った2025年の研究がPubMed Centralで公開されていますが、そこでも肝斑を併発しているかどうかを別途判定し記録しています。臨床の現場でもそれだけ見極めが難しい領域だということです。写真だけを見て遠隔で断定しない理由もここにあります。

毛穴は原因が違えば答えも違います

毛穴についても3つに分けて考えると理解しやすくなります。

タイプ 見え方 何を狙うか 当院で候補にする施術
たるみ型 頬で縦に伸びた楕円形、引っ張ると目立たなくなる 真皮の支持力と弾力 ポテンツァ系の高周波マイクロニードル、コラーゲン刺激系スキンブースター
開放型 鼻周り・頬の内側で丸く開いている、皮脂分泌を伴う 皮脂腺周囲の組織と肌質 ポテンツァ、ジュベルック・リジュランヒーラー系スキンブースターの併用
詰まり型 角質と皮脂が詰まって暗く見える 毛穴入口の老廃物 ララピール系のピーリングで先に整える

詰まり型を開放型と誤認して真皮側の施術から入ると、結果がぼやけます。逆にたるみが原因なのに表面のピーリングだけを繰り返すと、一時的につるっとして見えても元に戻ります。カウンセリングでは頬の皮膚を軽く引っ張り、形が変わるかどうかをまず確認します。

高周波マイクロニードルの根拠は比較的積み重ねられています。NiazらがClinical, Cosmetic and Investigational Dermatology誌(2025)に発表した系統的レビューは、この方式を単独療法として分析し、有色肌でダウンタイムが短めであるとまとめています。ただし同じレビューは、他の併用療法やフラクショナルレーザーと比較した根拠は一貫していないとも述べています。毛穴のタイプによって候補が分かれる理由がここにあります。

私はポテンツァのKey Doctorとして登録されており、Allerganのfacultyとしても活動しています。それでも機器選びより先に肌の状態を確認することが基本です。原因の軸がたるみなのか皮脂なのか角質なのかを決めたうえで、そこに合う機器を選びます。

同じ日に重ねない原則

同じ日に組み合わせられるということは、何を足してもよいという意味ではありません。当院が同じ日にまとめて入れない組み合わせがあります。

  • 深い熱を広く与えるリフティング機器を同じ部位に2台重ねる場合。熱刺激が積み重なると回復が長引き、どちらの効果か次回のカウンセリングで判断できなくなります。
  • 強めのピーリングと真皮注入系を同じ日にまとめる場合。肌のバリアが開いた状態で注入の刺激が加わると赤みが長く続きます。
  • 肝斑が活動的な状態で局所的な高出力照射を入れる場合。この場合は刺激を下げて間隔を空ける方を選びます。

炎症後色素沈着はこれらの原則が存在する理由でもあります。先ほど触れた2025年の後天性真皮メラノサイトーシス研究は、炎症後色素沈着がおおむねレーザー施術後4週間以内に現れ、それより遅く生じる人もいると記述しています。レーザー誘発性色素沈着を扱った2025年のPubMed Central研究でも、治療期間中は厳格な紫外線対策と保湿中心のケアを維持するようにしていました。施術当日よりもその後の数週間が結果を左右する領域です。

2泊3日と4泊5日、組み方はこう変わります

以下はカウンセリングで実際にお示ししている組み方の一例です。肌の状態を確認した結果によって順番や項目は変わります。

滞在 1日目 2日目 3日目 4〜5日目
2泊3日 到着・休息、当日の施術は入れない 肌の状態を確認後、色素ピコトーニング+毛穴の高周波マイクロニードル 赤みを確認後に帰国 該当なし
4泊5日 到着・休息 肌の状態を確認後、ピーリングで毛穴の入口を整える 色素の施術 回復日を挟み最終日にスキンブースター、状態確認後に帰国

2泊3日は項目を絞って1日にまとめる方が現実的です。4泊5日は間に回復日を挟めるため、段階を分ける余裕が生まれます。

到着当日に施術を入れない理由は2つあります。フライトの遅延や入国手続きで予約時刻を逃すことがあり、長時間のフライト直後は顔のむくみで肌状態の評価が正確にできません。初日は移動に充て、翌日午前に肌の状態を確認するところから始めることをおすすめしています。

かさぶたができる局所的な色素施術は、帰国直前には配置しません。反対に赤みが1日で引く低刺激の施術は、最終日にも入れられます。どちらに当たるかは肌の状態を確認したあとに決まります。

回復期間をどこで過ごすか

色素施術後の数日は紫外線を避けるケアが結果に直結します。観光の予定を詰めていらっしゃる場合は、施術の順番をその日程に合わせて後ろに回すこともあります。

当院の江南店はUH FLAT SIGNATURE GANGNAMの建物内にあります。施術を終えてエレベーターで客室に上がって休める院内の移動になっているため、施術直後の数時間を外に出ずに過ごすことができます。カウンセリングでこの院内の移動を先にお伝えするのは、色素施術後の紫外線対策が実質的に患者様の日程次第だからです。

UHCホテルにご宿泊の方は、酸素カプセル30分とビタミン点滴のどちらか一方を無料でお選びいただけます。両方をご利用の場合、ビタミン点滴は55,000ウォンです(2026年9月時点)。詳しい条件は公式プロモーションページでご確認いただけます。

江南店には日本語・中国語・英語に対応できる通訳スタッフが在籍しています。色素のタイプのように言葉で説明しづらい部分も、母国語でご確認いただけます。

カウンセリング前に整理しておくとよいこと

  • 色素がいつ頃から出てきたか、季節によって濃くなるか
  • 以前に受けた色素施術の種類と時期、その後に色素が濃くなった経験があるか
  • 服用中のお薬、妊娠・授乳の有無
  • 帰国便の日付と時刻、滞在中の屋外予定の有無
  • 自然光で撮影した正面・左右の顔写真

同じ日にシミと毛穴をまとめて治療できるかどうか自体が気になる方は、シミと毛穴は同日に治療できる?江南UH CELLの判断基準もあわせてご覧ください。

よくある質問|FAQ

肝斑があると色素レーザーはまったく受けられませんか?

肝斑の場合は、輪郭がはっきりした色素に使う局所的な高出力照射ではなく、低出力で複数回に分けて照射するピコトーニング系を主に使用します。肝斑と他の色素が混在しているケースも多いため、どこまでが肝斑かを肌の状態の確認で見極めたうえで計画を立てます。

1回の来院で色素はなくなりますか?

肝斑のピコトーニング研究の多くは、2週間隔で5回前後の施術を前提に設計されています。回数を重ねながら経過を見ていく治療とお考えください。老人性色素斑のように輪郭がはっきりした病変は回数が少なくて済むこともありますが、個人差が大きい部分です。

高周波マイクロニードルを受けた翌日に観光してもよいですか?

施術の強度によります。系統的レビューではダウンタイムが短めとまとめられていますが、出力と深さを上げると赤みが長く続きます。翌日に屋外の予定があるようでしたらカウンセリングで事前にお伝えいただければ、それに合わせて強度を調整します。

施術後に色素がかえって濃くなることはありますか?

炎症後色素沈着と呼ばれる反応があります。文献上はおおむねレーザー施術後4週間以内に現れ、それより遅く生じる場合も報告されています。治療期間中は紫外線対策と保湿中心のケアを続けることが予防の基本です。帰国後に変化が見られた場合は、写真をお送りいただければ一緒に確認します。

2泊3日で色素と毛穴を両方受けられますか?

可能な組み合わせとおすすめしない組み合わせがあります。低刺激のピコトーニングと高周波マイクロニードルは同じ日に組み合わせやすい一方、かさぶたのできる局所的な色素施術や深い熱を与える機器を2台重ねる構成は3日間の日程には入れません。肌の状態を確認したうえで、今回受ける項目と次回に回す項目を一緒に決めます。

※ 肌の反応や回復期間には個人差があります。正確な診察や施術内容については、専門医にご相談ください。