
ソウル3泊4日、施術の順番はどう決めるべき?
2026年9月14日
- スキンケア
3泊4日でソウルに滞在する場合、施術の内容よりも「何日目に、どの順番で受けるか」が回復のゆとりを左右します。到着日は肌状態の確認と表面のケアにとどめ、2日目にエネルギー系のリフティングを集中させ、3日目に経過確認と再生系の注射を行い、帰国日には新しい施術を入れないという組み立てが基本です。同じ部位に深い熱を与える機器を1日で重ねないこと、注射は機器施術のあとに回すことがこの設計の軸になります。
こんにちは! ユーエイチセルクリニック 江南店(UHCELL Clinic Gangnam)代表院長のキム・ヨンジンです。当院を訪れる患者様の約9割は海外からいらっしゃいます。日本、台湾、中国語圏、英語圏から施術を目的にソウルへ来られる方が多く、滞在日数は2泊3日から1週間程度に集中しています。カウンセリングで最も多い質問も「この日程で受けられますか」です。そのため私たちは、まず帰国便の時刻を確認することからカウンセリングを始めます。出発時刻を先に押さえ、そこから日程を逆算していく考え方です。
表皮からSMASまで、層によって適した機器が変わります
肌は複数の層でできています。表面の質感やトーンを担うのは表皮、弾力と水分を左右するのはコラーゲンとエラスチンのある真皮、輪郭とボリュームは皮下脂肪層、そして顔全体のたるみはさらに深い筋膜層(SMAS)が関わっています。1つの機器がこの4層すべてに対応することはありません。機器ごとにエネルギーが届く深さがあらかじめ決まっているためです。
この深さの違いは文献にも具体的に記されています。Journal of Cosmetic Dermatology誌に2025年掲載された研究は、マイクロフォーカス超音波が1.5mmと3.0mmの深さに60度を超える熱凝固点を作り、コラーゲンとエラスチンの再生を促す一方で表皮は温存すると報告しています。同誌に2025年掲載された別の総説は、可視化機能によって皮膚表面から最大8mmの深さまで組織構造を確認しながらエネルギーを照射できる点をこの技術の特徴として挙げ、4.5mmに位置するSMAS層もこの照射範囲に含まれるとしています。
より浅い層を狙う機器もあります。タイのDr. Wichai Clinicに所属するKanjana Boonchoo医師とWichai Hongcharu医師が2025年にJournal of Cosmetic Dermatology誌で発表した、アジア人患者を対象とした予備研究は、同期式の平行ビーム超音波が中間真皮を狙いながら表皮を温存する技術であると説明しています。当院で使用しているソフウェーブも、この中間真皮を狙って表皮を温存する原理を採用した機器です。
層が違えば回復の経過も変わります。表皮を傷つけない機器は施術直後の赤みとほてりが主な反応ですが、表面に傷を残す機器はかさぶたや角質が落ちるまでの時間を別に見込む必要があります。短い日程で組み合わせを考えるとき、当院がまず分けている基準がここです。
同じ日に受ける施術にも順番があります
同じ日に複数の施術を組み合わせる場合、当院では次の順番を守っています。
| 順番 | 段階 | この位置に置く理由 |
|---|---|---|
| 1 | 洗顔と麻酔クリームの塗布 | 塗布後の浸透時間が必要なため最初に行います |
| 2 | エネルギー系リフティング(超音波系) | むくみが出る前、組織構造が通常の状態のうちに深い層を狙います |
| 3 | RFマイクロニードリング | 表面に微細な通路が開くため、次の段階とつながります |
| 4 | スキンブースター注射 | 開いた通路を通じて上部真皮に再生成分を届けます |
| 5 | ボツリヌストキシン、フィラー | 機器施術によるむくみがある程度引いてから位置を決めないと左右差が出ます |
| 6 | 鎮静ケア(LDM、LED、マスク) | その日の熱感と赤みを落ち着かせてから帰っていただきます |
フィラーを先に入れてから超音波やRFを照射すると、むくんだ組織を基準に位置を判断することになり、すでに注入した成分が熱にさらされてしまいます。注射を最後に置いているのはこのためです。
同じ日に重ねない組み合わせ
組み合わせには明確に避けるべきものがあります。当院が同じ日、同じ部位で重ねない組み合わせは3つです。
1つ目は、深い層に熱を与える超音波リフティングと広範囲のRFリフティングを同じ日に同じ部位へ行うことです。どちらも熱で組織を収縮させる機器のため、重ねると実際に入った総熱量を把握しづらくなります。日を分けるか、部位を分けて対応します。
2つ目は、深めのケミカルピーリングと注射を同じ日にまとめることです。角質層が傷んだ状態で針を入れると感染管理が難しくなり、赤みが出た肌ではフィラーの左右対称も判断しにくくなります。
3つ目は、フラクショナル切削レーザーと出力の高いRFマイクロニードリングを同じ日、同じ部位に組み合わせることです。この2つが表皮に残すダメージの性質が異なるためです。Journal of Dermatological Treatment誌に2026年掲載された、顔面の萎縮性瘢痕を対象にした比較試験は、RFマイクロニードリングとフラクショナルCO2レーザーで回復の経過と色素沈着のリスクに差があると報告しています。回復の負担の性質が異なる2つの施術を一度に重ねると、どちらが原因で回復が遅れているのか区別しにくくなります。
色素沈着への安全性は、短い日程では特に重要な要素です。表皮へのダメージが大きい切削系の施術ほど、炎症後色素沈着のリスクがアジア人や色素の濃い肌質で問題になりやすいとされています。数日後に紫外線の強い地域へ飛行機で戻る方にとって、このリスクはそのまま残ります。
3泊4日を逆算するとこうなります
以下は当院がカウンセリングで実際によく使う骨組みです。肌状態の確認結果によって内容は変わりますが、日を分ける考え方はおおむね共通しています。
| 日程 | 主に配置するもの | 空けておく理由 |
|---|---|---|
| 1日目(到着) | カウンセリング、肌状態の確認、表面ケアと保湿系の施術 | 長時間のフライト直後はむくみと乾燥が重なり、正確な判断がしにくいためです |
| 2日目 | エネルギー系リフティングと、同日に組み合わせ可能な施術 | 反応を見る時間が2日残ります |
| 3日目 | 経過確認、再生系注射、鎮静ケア | 前日の反応を見てからその日の強度を調整します |
| 4日目(帰国) | 出国前の確認と帰国後のケア案内 | 新しい施術を入れず、回復した状態で飛行機に乗っていただきます |
1日目の午後を肌状態の確認に使うことを、もったいなく感じる方もいらっしゃるかもしれません。ただ私たちの立場では、この時間は残り3日間を安全に使うための条件に近いものです。到着当日の肌は機内の乾燥と睡眠不足が重なった状態のため、そこを基準にエネルギーの強さを決めると強すぎたり弱すぎたりしやすくなります。
メインの施術を2日目に置く理由も単純です。施術当日の夜と翌朝に反応を確認でき、想定より腫れが長引いた場合は3日目の内容を軽くしたり鎮静ケアに切り替えたりする余地が生まれます。最終日にメインを入れてしまうと、この調整ができません。
帰国前日に残すこと、残さないこと
機内の環境は、すでに出ているむくみや内出血を目立たせることがあります。Medical News Todayに2026年掲載された、Andrew Cox薬学博士が医療監修した記事によると、航空機の客室は地上に近い気圧に調整されているため気圧そのものがボツリヌストキシンの位置を変えることはまれで、それでも気圧と循環の変化がむくみや内出血を悪化させる可能性があると説明し、注射後しばらくは横にならないことを勧めています。
そのため帰国前日には、表面に傷を残さず、腫れの負担が小さいケアだけを残します。保湿中心の表面ケア、鎮静目的の低出力ケア程度です。帰国直後に結婚式や発表の予定がある方には、ボツリヌストキシンとフィラーをその予定より少なくとも2週間早い来院で受けていただくようお勧めしています。ボツリヌストキシンは効果が定着するまで時間がかかり、フィラーはむくみが引くにつれて形が整うためです。
回復も日程の一部として組み込みます
短い滞在では、回復そのものが日程表の中に居場所を持つ項目になります。当院の2院はいずれもUHCグループのホテル建物内で運営されています。江南店はUH FLAT SIGNATURE GANGNAMに、ソチョ店はUH FLAT THE SEOCHOにあり、別棟の提携クリニックではなくホテルの付帯施設として運営されています。客室と診療室の間を建物の外に出ずに移動できるということです。
UHCホテルの宿泊者は、酸素カプセル30分またはビタミン点滴のどちらか一つを無料で選べます。両方を利用する場合、ビタミン点滴は55,000ウォンです。施術当日に顔へ熱感が残った状態で外を移動する必要がなく、翌日の経過確認のために改めて移動の予定を組む必要もありません。施術は個室で行います。江南店には日本語・中国語・英語に対応できる通訳スタッフが在籍しており、施術前の確認事項と施術後の注意事項をご自身の言語または英語でご確認いただけます。
カウンセリング前に準備しておきたいこと
初回のカウンセリングで、以下の5つが確認できているとその場で日程の組み立てが可能になります。
- 帰国便の日付と時刻、および帰国直後に大切な予定があるかどうか
- 直近6か月以内に受けた施術の種類と時期(とくにフィラーと糸の施術歴)
- 服用中の薬(抗凝固作用のある薬やサプリメントを含む)
- 口唇ヘルペス、ケロイド、アレルギーの既往歴
- 今回の来院で最初に改善したいことを1つに絞ること
最後の項目を1つに絞っていただくほうが、結果的には良い結果につながります。3日間ですべての層を同時に扱おうとすると、それぞれの強度を下げなければならず、どの面でも満足できる変化を得にくくなるためです。
滞在の日数から施術の目安を大きく捉えたい場合は、当院がまとめたソウル滞在は何泊必要?日数別に受けられる施術の目安もあわせてご参照ください。
よくある質問|FAQ
1日に施術をいくつまで受けられますか
数で決めているわけではありません。判断の基準は同じ部位に入った総熱量と表皮へのダメージの合計です。浅い層と深い層を分けて狙う組み合わせであれば同日に行うことができ、似た深さに熱を与える機器同士は日か部位を分けます。
到着当日にすぐ施術を受けられますか
可能な場合もありますが、当院ではお勧めしていません。長距離フライトの直後はむくみと乾燥が重なり、肌状態の確認結果が普段の状態とずれやすくなります。到着日は確認と表面ケアに時間を使い、強度のある施術は翌日に回すほうが、残り3日間を安全に使えます。
施術後いつからメイクができますか
表皮を傷つけない超音波系のリフティングは、当日の赤みが落ち着けば軽いメイクが可能です。微細な通路を作るRFマイクロニードリングは通路が閉じる時間が必要なため当日は避け、実際の時期は施術の強度と肌の反応によって施術後にご案内します。
帰国後に経過を確認する方法はありますか
施術の種類によって確認すべき時期が異なります。コラーゲンの反応を誘導する施術は変化が数か月かけて現れるため、帰国直後の見た目だけでは判断が難しい場合があります。当院では帰国後の注意事項とあわせて、痛みや色の変化など速やかに現地の医療機関を受診すべきサインを施術前にお伝えしています。
複数の施術を組み合わせると単独で受けるより効果は大きくなりますか
異なる層を狙う組み合わせであれば、1回の来院で扱える範囲は広がります。同じ層を重複して刺激する組み合わせは、効果が積み重なるというより回復の負担だけが増えることがあります。どの組み合わせがこれに当たるかは肌状態の確認結果によって変わるため、カウンセリングで決めています。
本内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、施術への反応には個人差があります。実際の施術内容と範囲は、診察とカウンセリングを通じて決定されます。
