リジュラン・水光注射・PRPの違いとは?肌悩み別の選び方

2026年8月24日

  • スキンブースター注入

リジュランと水光注射、PRP何が違う?

こんにちは!
ユーエイチセルクリニック 江南店(UHCELL Clinic Gangnam)代表院長のキム・ヨンジンです。

「リジュランと水光注射って、結局同じものじゃないんですか?」というご質問を、診療の場で本当によくいただきます。

結論からお伝えすると、どちらも真皮に成分を注入して肌状態を整えるという点は共通していますが、注入する物質も、その物質が肌の中で果たす役割もまったく異なります。

さらに、自己血を使うPRPが加わると、再生系の施術が同じようなものとして混同されやすくなります。

それぞれの違いを整理しないまま施術を選ぶと、実際の肌悩みに合わない方法を選んでしまう可能性があります。

何を注入するのか、そもそもの原料が違う

水光注射は特定の製品名ではなく、ヒアルロン酸(HA)をベースとしたスキンブースター全般を指す呼び方です。
ヒアルロン酸は、体内の結合組織を構成する成分の一つで、自分の重さよりもはるかに多くの水分を引き寄せて保持する性質があります。
これを真皮の浅い層に細かく均一に注入し、肌の内側に水分を補って、みずみずしさやツヤを与えるのが水光注射の基本的な考え方です。

リジュランは、サケ由来のポリヌクレオチド(PN)を精製し、真皮に注入する施術です。
PNは核酸から構成される成分で、線維芽細胞の増殖や活性化に関わることが複数の研究で確認されています。創傷治療などに用いられてきたPDRN(ポリデオキシリボヌクレオチド)よりも分子量を大きくすることで、真皮内でゆっくり分解され、より長く留まりながら再生を促す刺激を与える点が特徴です。

PRPは、そもそもの原料が異なります。患者様ご本人の血液を採取し、遠心分離機で成分を分けたうえで、成長因子を多く含む血小板豊富血漿(Platelet Rich Plasma)だけを取り出し、肌に注入する自己血由来の施術です。
ヒアルロン酸やPNのように外部から成分を補うのではなく、自分自身の血液に含まれる血小板の働きを利用する点で、前の2つとは根本的に異なります。

肌の中でどう働くのか

3つの施術を「何を注入するか」だけで区別しても、実際に施術を選ぶ際には十分ではありません。
重要なのは、それぞれの成分が肌の中でどのように働くのかという点です。

水光注射に使われるヒアルロン酸は、真皮の浅い層で水分を保持する役割を担います。
細胞に別の反応を促すというよりも、その場で水分を補って、肌のうるおいやハリを高める仕組みです。
そのため、施術直後から肌のうるおいを実感しやすいのが特徴です。

ただし、注入されたヒアルロン酸は時間とともに少しずつ吸収されていきます。
そのため、効果を維持するには、一定の間隔で繰り返し施術を受ける必要があります。

リジュランのPNは、真皮にある線維芽細胞を刺激することで作用します。線維芽細胞は、コラーゲンやエラスチンを作り出す細胞です。
PNがアデノシンA2A受容体の活性化を通じてこの細胞を刺激することで、コラーゲンの合成が促され、小じわの改善や肌の密度向上につながることが報告されています。

水光注射のようにすぐに変化が現れるというよりも、数週間かけて肌自身の再生反応が積み重なり、徐々に変化を感じる施術と考えると分かりやすいでしょう。

PRPも、成長因子を通じて線維芽細胞を刺激するという点ではリジュランと共通する部分があります。
一方で、それに加えてメラニンの生成を抑える働きも報告されています。

PRPに含まれるTGF-β1という成長因子が、メラニン生成に関わる経路を間接的に抑える仕組みが研究で示されています。そのため、レーザートーニングなどの色素治療と組み合わせる場合には、すでにあるシミを薄くしながら、新たな色素沈着を防ぐという相乗効果が期待されます。

また、PRPは自分自身の血液を使用するため、リジュランや水光注射のように外部から成分を注入する施術とは異なります。
そのため、異物に対する反応やアレルギー反応のリスクが低いとされる点も、PRPの特徴の一つです。

どの肌悩みに向いているか

カウンセリングでまず確認するのは、「今いちばん気になっていることは何か」という点です。

メイクが崩れやすく、肌がつっぱるほどの乾燥が主な悩みであれば、すぐにうるおいを補いやすい水光注射系がまず候補になります。

一方、肌のキメの粗さや小じわが気になり、肌全体のハリを高めたい場合は、コラーゲンの合成を促すリジュランのほうが適しています。

シミや色素沈着も気になる場合や、施術による異物反応への不安が大きく、できるだけ異物感の少ない方法を希望される場合は、PRPを優先的に検討します。

特に、すでにレーザートーニングを受けている、またはこれから受ける予定がある場合は、PRPが持つ色素生成を抑える働きと再生を促す働きの両方が、併用治療において意味を持ちます。

3つは、それぞれを一つだけ選ぶものではなく、肌の状態や悩みに応じて組み合わせることもできる施術です。

ただし、どの施術を組み合わせるかを決める前に、現在の肌状態を確認し、どの部分にどのような働きが必要なのかを見極めることが先になります。

施術後の痛みとケア、共通点と違い

3つの施術はいずれも、細い針を使って真皮に成分を注入するため、施術中に痛みを感じることがあります。当院では、施術前に麻酔クリームを塗布し、必要に応じて注射麻酔も併用することで、痛みをできるだけ抑えています。

施術後は、注入した部分に一時的な腫れが出ることがありますが、多くの場合は1週間以内に自然に落ち着いていきます。

ケアの面で共通して注意したいのは、施術直後の数日間は、スクラブやビタミンC、ビタミンA(レチノール)など、刺激の強い製品の使用を避けることです。

施術直後は、注入した成分が真皮内に定着し、働き始める時期にあたります。この時期に強い刺激を与えると、赤みや刺激が長引く可能性があるため、できるだけ肌に負担をかけないケアを心がけることが大切です。

どのくらいの頻度で受けるべきか

再生を促す施術という性質上、1回の施術だけで完結するケースは多くありません。
当院では、初期は一定の間隔で施術を繰り返し、肌の再生反応を十分に引き出したうえで、効果が安定してきた段階で、維持を目的に施術の間隔を少しずつ広げていく方法をおすすめしています。

水光注射のように肌に水分を補うことで変化を感じる施術は、成分が比較的早く吸収されるため、施術の間隔が短くなりやすい傾向があります。
一方、リジュランやPRPのように肌の細胞に働きかける施術は、変化を実感するまでに時間がかかる一方で、効果が比較的長く続く傾向があります。

適切な施術間隔は、施術する部位や一人ひとりの肌の反応によって異なります。そのため、初回の施術後の経過を確認しながら、次回の施術時期を調整します。

PRPは頭皮にも応用可能

PRPは顔の肌だけでなく、頭皮にも用いられます。頭皮の毛包細胞に働きかけることで、細く弱くなった毛髪をサポートし、毛髪の密度を高めることを目的に使用されます。

成長因子が細胞に働きかける仕組みは、顔の真皮でも頭皮の毛包周辺でも共通しているため、頭皮への応用が可能です。

ただし、頭皮の場合は顔とは異なり、血流や毛包の状態なども合わせて確認する必要があります。そのため、施術前に一人ひとりの頭皮の状態を確認したうえで、施術の適応を判断することが大切です。

リフティング施術と併用する場合

コラーゲンの合成を促す再生系の施術は、高周波を使ったリフティング施術と組み合わせることで、相乗効果が期待できるとされています。

リフティング機器が真皮の深い層やSMAS層に熱刺激を与えてコラーゲンの生成を促す一方で、PRPやリジュランは線維芽細胞に働きかけます。
それぞれ異なる方法でコラーゲンの生成を促すことで、肌の再生をサポートし合うことができます。

当院では、リフティング施術をご希望の場合も、まず現在の肌の厚みやボリュームの状態を確認したうえで、再生系の施術を組み合わせるかどうかを判断しています。

カウンセリングで確認すべき順序

3つの施術の違いを知っただけで、どれを受けるべきかがすぐに決まるわけではありません。
当院のカウンセリングでは、まず今いちばん気になっている悩みを確認し、その悩みが肌のどの部分や、どのような反応の不足によるものなのかを見極めたうえで、施術をご提案しています。

乾燥なのか、小じわなのか、色素沈着なのか、ハリの低下なのかによって、同じ「再生注射」でも優先する施術は変わります。

当院は江南のUH FLAT SIGNATURE GANGNAMの建物内にある個室で、肌の状態の確認から施術まで行っています。短期滞在の患者様には、宿泊者向けの回復ケアとして、酸素カプセルやビタミン点滴もご案内しています。

すでにリジュランや水光注射を受けた経験がある場合は、そのときに「満足した点」と「物足りなかった点」をお聞かせいただくことも、次の施術を決めるうえで大きな手がかりになります。

例えば、水光注射の効果が思ったより早くなくなったと感じた場合、それは水光注射に使われる成分が比較的早く吸収されることが理由の一つである可能性があります。
その場合は、リジュランのように肌の細胞に働きかける施術を選択肢の一つとして検討することもできます。

施術後72時間の炎症期にどこで経過を確認するかについては、施術後72時間の炎症期、どこで診てもらうかを先に決める理由でも詳しくご案内しています。

よくある質問|FAQ

リジュランと水光注射は同じ日に一緒に受けられますか?

可能です。
ただし、同じ部位に2つの施術を同時に多く注入すると、腫れや回復までの期間が長引くことがあります。
そのため当院では、施術する部位や注入量を分けて行うことをおすすめしています。

PRPは採血量が多く必要ですか?

施術部位や目的によって異なりますが、一般的な静脈採血と同程度の少量で行います。
採血によって施術の負担が大きく増えるような量ではありません。

3つのうち、最も早く効果が出るのはどれですか?

水光注射は、ヒアルロン酸が水分を保持することで、施術直後からうるおいやハリを実感しやすい傾向があります。
一方、リジュランとPRPは、線維芽細胞などの細胞に働きかけ、その反応が徐々に積み重なっていく施術です。
そのため、数週間かけて少しずつ変化を感じることが多くなります。

妊娠中や授乳中でも受けられますか?

妊娠中・授乳中の施術については、使用する成分や一人ひとりの健康状態によって判断が異なります。
そのため、事前のカウンセリングで妊娠中・授乳中であることを必ずお伝えください。

施術後、いつからメイクができますか?

注入部位の赤みや針による細かな跡が落ち着けば、メイクが可能になる場合が多いです。
ただし、施術する部位や肌の状態によって異なるため、具体的な時期についてはカウンセリング時にご確認ください。

再生系の施術は、名前が似ていても、使用する成分や肌への働きかけ方、適している肌悩みがそれぞれ異なります。
今の悩みが乾燥なのか、小じわなのか、色素沈着なのかを整理したうえでカウンセリングを受けることで、自分に合った施術を選びやすくなります。

※ 肌の反応や回復期間には個人差があります。正確な診察や施術内容については、専門医にご相談ください。