施術後のスキンケア、製品選びより先に確認すべきこと

2026年8月4日

  • スキンケア

こんにちは。UHCELLクリニック 江南店(UHCELL Clinic Gangnam)代表院長 キム・ヨンジンです。「施術後は何を使えばいいですか」というご質問をよくいただきますが、私が最初にお答えするのは商品名ではありません。まず整えるべきなのは、施術を終えた直後の肌の環境です。レーザーや高周波系の施術直後は、バリア機能が一時的に低下し、水分が蒸発しやすい無防備な状態になっています。この段階で美容成分の濃いアイテムやレチノール、ピーリング系のケアを重ねると、刺激が炎症を長引かせる原因になりかねません。

相談前に確認してほしいこと

製品を選ぶ前に、まずご自身の肌の状態を確認しておきましょう。

  • 施術当日の赤みやほてりの強さ(軽度か、触ると熱を持つ程度か)
  • 皮膚の乾燥感やつっぱり感の有無
  • 最近受けたレーザーや注入系施術の履歴
  • 大切な予定の日程(帰国日や重要なイベントまでの余裕)
  • 過去にシミや色素沈着が出やすかった経験の有無

出力の強さや施術名だけで判断せず、これらの状態を踏まえて回復ケアの進め方を医師と一緒に確認することを個人差の観点からもお勧めします。

施術直後はプロダクトより先に環境を整える

施術直後の肌に必要なのは、ぬるま湯でのやさしい洗顔と、シンプルな保湿だけです。江南店・瑞草店はいずれもホテル敷地内にあり、施術を終えた患者様はそのまま院内の酸素チャンバーやビタミン点滴(ホテル宿泊者限定)を利用いただけます。これは製品選びより前の段階、「環境を整える」というステップを、移動せずに院内で完結させる設計です。特に滞在日程が短い海外からの患者様にとって、宿泊先を移動せずに鎮静ケアまで終えられるかどうかは実務上の差になります。

炎症後色素沈着(PIH)を防ぐ視点

炎症後色素沈着は、メラニンの生成が活発なアジア人の肌に特に起こりやすい合併症です。ある系統的レビューでは、レーザー治療後のPIH症例369件のうち95%以上がレーザーに起因し、患者のほぼ全員がアジア系であったことが報告されています。同レビューでは、単独もしくは他成分と組み合わせた日焼け止めが、予防措置の中で最も一貫した効果を示したとされています。

一方で、遮光だけを万能と考えるのは早計です。別の系統的レビューとネットワークメタ解析では、皮内トラネキサム酸、局所ステロイド、局所血管収縮薬、経口トラネキサム酸、表皮冷却が、日焼け止め単独と比べてPIH発症率の低減において有意に優れていたと報告されています。つまり、遮光は基本として欠かせないものの、リスクが高いと判断される場合には、それ以外の予防手段を組み合わせる余地があるということです。

当院では診断の段階でダウンタイムの見込みを共有し、帰国日程に合わせた保湿・遮光の指示を個別にお伝えしています。同じ施術でも肌質や炎症の出方によって必要なケアは変わるため、既製のスキンケアセットを一律に勧めることはしていません。

バリア機能が戻るまでの製品選びの目安

肌が「守るケア」から通常のスキンケアに戻せる目安は、施術の深さによって数日から数週間まで幅があります。焦って美白剤や角質ケアを再開せず、赤みや乾燥が落ち着いたことを確認してから段階的に足していくことをお勧めします。判断に迷う場合は、自己判断で製品を追加するより先に、施術を担当した医師に肌の状態を確認してもらうことが安心です。

FAQ

施術当日からスキンケアをしていいですか?

当日は洗顔と保湿のみにとどめてください。美容液や角質ケアの再開は、赤みや乾燥の状態を見ながら数日後からが基本です。個人差がありますので、まずは施術を担当した医師にご相談ください。

敏感肌でも酸素チャンバーやビタミン点滴は利用できますか?

診断時に肌状態を確認したうえでご案内しています。強い炎症が出ている場合は無理に併用せず、まず鎮静を優先する判断になることもあります。

短い滞在でも色素沈着の予防はできますか?

遮光と保湿を当日から徹底することが土台になります。実際の回復ケアの進め方については、ピコトニング後の赤みと回復ケアについての解説記事でも具体的にご紹介していますので、あわせてご確認ください。

ご自身の肌状態やダウンタイムの見込みについては、施術前のカウンセリングで個別にご相談ください。効果や回復の経過には個人差があります。