水光注射の持続期間はどれくらい?系統別に江南店院長が解説

2026年9月23日

  • スキンブースター注入

水光注射やスキンブースターの持続期間は、ひとつの月数で答えられるものではありません。ヒアルロン酸系は注入直後の潤いが早く上がって比較的早く落ち着き、PDRNやPN系は回数を重ねながらゆっくり上がり、コラーゲンブースターは組織が新しく作られる時間を別に待つ必要があります。ですから当院のカウンセリングでは、何か月もつかより先に、どの変化を残したいのかを整理します。

こんにちは! ユーエイチセルクリニック 江南店(UHCELL Clinic Gangnam)代表院長のキム・ヨンジンです。ソウルに2泊3日、あるいは1週間ほど滞在される方から、「水光注射はどのくらいもちますか」というご質問をよくいただきます。お答えする前に、私は必ずひとつ聞き返しています。残したいのは水分を含んだ潤いなのか、肌が自分で回復していく状態なのか、それともボリュームやハリのような構造なのかということです。この三つは体の中で維持される仕組みがそれぞれ違うため、同じ「3か月」という数字でもまったく違う意味になります。

系統が違えば「持続」の定義も変わります

ヒアルロン酸は注入された物質そのものが水分を抱え込み、代謝されるとともに消えていきます。物質が体内に残っている間が、そのまま効果のある期間です。PDRNとPNが目指すのは真皮で起こる回復反応です。注入された成分は反応を刺激したあとに分解され、私たちが目にする変化はその反応の結果にすぎません。コラーゲンブースターはさらに一歩進んで、新しく作られた組織が変化を支えます。

そのため「いつから変化が見えるか」「何を根拠に評価するか」「次はいつ受けるか」が系統ごとに違ってきます。以下は私がカウンセリングで実際に使っている判断軸です。

系統 維持されるもの 変化が見える時期 文献で観察された期間 施術回数の構成
ヒアルロン酸系(スキンバイブなど水分保持型) 注入物質が保つ保湿力 早ければ施術後2週間前後 15日・3か月・6か月時点での追跡報告 3週間間隔で3回施術し追跡した研究あり
PDRN(サーモン由来注射) 真皮の回復・抗炎症環境 標準化された発現時期の根拠は乏しい 作用機序を扱った総説が根拠の大半 間隔を空けて複数回
PN(リジュランヒーラー・リジュランアイ) 回復環境と肌質 3回終了後、9〜12週時点で評価 9週・12週、目元は1・3・6か月で評価 3週間間隔で3回が研究で用いられた形式
コラーゲンブースター(ジュベルック、PDLLA) 新しく作られたコラーゲン構造 約1か月以降から コラーゲン形成が数か月持続 回数と間隔は肌の状態を確認した上で設計
エクソソーム 根拠がまだ蓄積中 研究ごとにばらつきがある 観察期間・設計が標準化されていない 目的と根拠をカウンセリングで確認

ヒアルロン酸系は早く来て早く引きます

いわゆる水光と呼ばれる潤いのある艶を早く実感しやすいのはヒアルロン酸系です。PinoらがJournal of Cosmetic Dermatology(2025)に発表した81名対象の前向き研究では、3週間間隔で3回の真皮注射を行った後、15日、3か月、6か月の時点で評価しています。粘弾性や水分量といった指標は15日目にすでに即時的な変化を示しました。同じ論文は、架橋されていないヒアルロン酸が体内で自然に代謝されるため、スキンブースターの持続期間が1〜3か月を超えて研究された例自体が少ないという点も指摘しています。

数値が期待どおりに出るとは限りません。AyatollahiらがJournal of Cosmetic Dermatology(2020)で報告した研究では、非架橋ヒアルロン酸を3週間間隔で3回注射した後、1週目と4か月目に測定していますが、水分指標の増加は統計的な有意差に届かず、肌の弾力に関する指標では有意な変化が確認されました。この点は患者さんにそのままお伝えしています。即時的な潤いは多くの方が早く感じられますが、その変化がどれだけ長く残るかは別の指標で改めて確認する必要があります。

撮影やイベントのように日程が決まった目標がある場合、この系統はスケジュールに合わせやすい選択肢です。

PDRNとPN、同じ核酸系統でも分子が違います

サーモン注射として知られるPDRNと、リジュランヒーラーの成分であるPNは、同じ核酸系統でありながら分子の形が異なります。MDPIが発行する学術誌Cosmeticsに2026年掲載された総説は、PDRNがアデノシンA2A受容体の活性化とヌクレオチドサルベージ経路という二つの軸で作用し、線維芽細胞の増殖、細胞外基質のリモデリング、コラーゲン合成、血管新生を刺激すると整理しています。Journal of Cutaneous and Aesthetic Surgeryに掲載された総説では二つの物質を並べて検討し、PNは細胞の増殖と修復に必要な核酸合成の材料を供給する仕組みであるため、効果の発現は遅い代わりに長く続き、構造的な支えを提供すると説明しています。

BaeらがJournal of Cosmetic Dermatology(2026)に発表したスプリットフェイス研究では、PNを3週間間隔で3回注射した後、9週目と12週目に評価を行っています。主要評価項目は3D計測機器で測定した小じわ指数の変化率でした。研究デザイン自体が、全回数を終えたあとの状態を評価時点に設定しています。

1回だけ受けて変化を感じられなかったという場合、多くはまだ判断できる時期に達していない状態です。私は初回のカウンセリングで、何回をどの間隔で行うか、そしていつ写真を撮り直して比較するかをあらかじめ決めておきます。

目元は別の計算をしています

リジュランアイのように目元に使うPN製剤は、顔の他の部位と同じ基準で持続期間をお伝えするのが難しい部位です。目元の皮膚は薄く、表情筋の動きが一日中続くためです。Journal of Cosmetic Dermatologyに掲載された目尻のしわを対象にした前向き観察研究は、1か月、3か月、6か月の時点で患者報告アウトカムを評価し、6か月時点を維持施術を受ける直前の状態として設定しました。研究が6か月をひとつの再評価ポイントとして設定していることは、臨床で使われている管理サイクルを示しています。

実際には個人差が大きく出ます。睡眠時間、目をこする習慣、コンタクトレンズの使用、紫外線への露出はいずれも目元に影響します。目元だけを単独で受けるか、顔全体と合わせて設計するかは、最初の肌の状態の確認で分けて判断しています。

コラーゲンブースターとエクソソーム、軸が違う二つの選択

ジュベルックのようなPDLLA系は目的そのものが異なります。LinらがJournal of Cosmetic Dermatology(2023)で報告した内容によると、注射後およそ2週間で製剤を溶かしていた水分と副成分の大部分が吸収され、約1か月が経過する頃から微粒子の周囲でコラーゲン線維の形成が始まり、そこから数か月にわたって続きます。施術直後に見える膨らみは製剤と溶液が占めていた体積に近く、この系統の利点は1か月以上待てる余裕があるときに現れます。ボリューム減少やハリの低下が主な悩みのときに検討します。

エクソソームはご質問を多くいただく一方で、私が慎重にお伝えしている領域です。Aesthetic Surgery Journalに2026年掲載されたスコーピングレビューは、関連する臨床研究の多くがサンプル数の少ない単群デザインに偏っていること、そして無作為化対照試験がまだ少ないこと、さらに製品の標準化と規制の枠組みが国によって異なるため、有効性に関する主張は確定的ではなく暫定的なものとして受け止めるべきだと指摘しています。持続期間を具体的な月数でお約束するには、現時点の根拠はまだ不十分です。

滞在日程の中でどう配置するか

海外からお越しの方には、持続期間そのものより順番のほうが重要になる場合が多くあります。短ければ2泊3日、長くても1週間ほどの中に、カウンセリングと施術と初期の回復がすべて収まる必要があるためです。

私がカウンセリングで確認している順番は次のとおりです。

  1. 帰国日と帰国直後の予定を先にうかがいます。注射の跡や赤みが残っても差し支えない日があるかどうかで、選ぶ系統が変わってきます。
  2. 今回の来院で終える施術と、次回に回す施術を分けます。PNのように回数の設計が前提となる施術は、初回だけ受けて帰国される方もいらっしゃいます。
  3. 回復期間中に滞在される場所を確認します。当院の江南店はUH FLAT SIGNATURE GANGNAMの建物内にございますので、同じ建物にご宿泊の場合、施術後に外に出ることなく客室にお戻りいただけます。
  4. カウンセリングの言語を確認します。江南店には日本語・中国語・英語に対応できる通訳スタッフが在籍していますので、回復中に生じたご質問も通訳を通じて確認いただけます。

回復ケアを併用いただける条件もあわせてご案内しています。UHCホテルにご宿泊の場合、酸素カプセル30分またはビタミン点滴のいずれか一つを無料でお選びいただけます。両方をご利用になる場合、ビタミン点滴は55,000ウォンです。適用条件は当院のプロモーションご案内でご確認いただけます。

カウンセリングで確認いただきたいこと

  • 今回望まれる変化が潤いなのか、肌質と回復なのか、ボリュームとハリなのかを一文で整理してお越しください。系統選びの半分はここで決まります。
  • 合計何回をどの間隔で計画するか、そして結果をいつ評価するかを尋ねてください。評価の時点がない計画では、持続期間を判断する方法もありません。
  • 帰国日と帰国直後の予定をお知らせください。ダウンタイムを隠せる日数が何日あるかで、選べる施術の種類が絞られます。
  • サーモン由来成分や特定の成分にアレルギーの既往がある場合は、カウンセリング前にお知らせください。
  • 現在受けている他の施術や服用中のお薬があれば、あわせてお知らせください。

エクソソームや水光注射の渡韓時のダウンタイムについてさらに詳しく知りたい方は、水光注射とエクソソーム、渡韓時のダウンタイムはどこで決まる?もあわせてお読みください。

よくある質問|FAQ

複数の系統を同じ日にまとめて受けても大丈夫ですか?

臨床では目的の異なる製剤を組み合わせることがあります。ただし同じ日に複数の部位へ複数の製剤を入れると、反応が出たときにどれが原因かを見分けにくくなります。私は初回のご来院では軸をひとつに絞り、反応を確認したうえで次の段階を加える方法をお勧めしています。

施術後、いつから写真で比較すればよいですか?

系統によって異なります。水分保持型は比較的早い時点から変化が見えますが、PNのように回数の設計が前提となる施術は、研究でも全回数を終えたあとの9週から12週の時点で評価しています。同じ照明、同じ角度で撮影しておくと、カウンセリングの際により正確に比較できます。

持続期間を延ばすには何に気をつければよいですか?

紫外線への露出、睡眠、飲酒、喫煙は肌の回復環境に影響します。施術後数日間はサウナや激しい運動、飲酒を避けていただくことをお勧めします。生活習慣だけで月数を正確に延ばせるとはお伝えできませんが、施術間隔を守ることと紫外線対策は、カウンセリングで繰り返しお伝えしている項目です。

1回だけ受けて帰国する予定ですが、意味はありますか?

目的によって異なります。潤いを目標にされる場合は1回の施術でも実感いただけます。回復環境を整えることが目標であれば、初回は始まりの一歩であり、次回のご来院時期や自国で続けられるケアの計画をあわせて決めておくほうがよいでしょう。この判断は肌の状態を実際に拝見してからお伝えします。

※ 肌の反応や回復期間には個人差があります。正確な診察や施術内容については、専門医にご相談ください。