
色素レーザーのダウンタイムはいつまで?渡韓前に確認したい2つの期間
2026年9月28日
- 美肌レーザー
色素レーザーのダウンタイムは、かさぶたや赤みが目に見える最初の数日と、施術した部分に色が戻ってこないかを確認する2~4週間ほどの観察期間、この二つに分けて考えると計画を立てやすくなります。短期滞在の場合、最初の数日は滞在中に経過を見て、その後の観察期間は帰国後の紫外線対策に引き継ぐ形になります。どちらの期間の比重が大きくなるかは、扱う色素の種類やレーザーの方式、肌の状態によって変わるため、カウンセリングのうえで判断します。
こんにちは! ユーエイチセルクリニック 江南店(UHCELL Clinic Gangnam)代表院長のキム・ヨンジンです。「色素レーザーを受けたあと、ダウンタイムはどれくらいですか。日程を組む前に知りたいです」というご質問は、日本から来院される患者様から特によくいただきます。多くの方が気にされるのは「何日でメイクができるか」ですが、私がスケジュール相談でそれ以上に時間をかけてお話しするのは、その後の数週間についてです。
最初の数日:かさぶたと赤みが見える期間
色素レーザーを受けると、治療した点が一時的に濃くなり、薄いかさぶたができて自然にはがれる過程をたどります。周囲の肌には軽い赤みや腫れが出ることもあります。この期間は鏡で確認できるため、多くの患者様が「ダウンタイム」と呼ぶのはこの部分です。
長さは方式によって差があります。点状の色素だけを狙うレーザーはかさぶたが点の大きさにとどまる一方、肌の表面を広く削るタイプのレーザーは回復がより長くかかります。米国形成外科学会(ASPS)は、削るタイプのレーザーによる肌の再表面化施術のあと、多くの場合5日から1週間ほどで肌が乾燥してめくれると案内しており、かさぶたを引っかいたり無理にはがしたりすると傷跡が残ることがあると注意を促しています。同じ「レーザー」という言葉でも、どの方式を使うかを先に確認しないと最初の期間の長さは見積もれません。
同じ点状の色素を狙うレーザー同士でも、回復の速さは変わります。Lasers in Medical Science誌(2018年)に掲載された研究では、アジア人28名の日光黒子(シミ)を対象に、Qスイッチのナノ秒レーザーとピコ秒レーザーを比較したところ、色素の除去度合いや副作用に大きな差は見られませんでしたが、患者満足度だけはピコ秒レーザーのほうが高い結果でした。効果と回復期間のどちらを優先するかは、カウンセリングで一緒に決める部分です。
帰国後2~4週間:色が戻ってこないかを見る期間
かさぶたが取れると終わったと思われがちですが、アジア人の肌で私がより注意しているのはその後です。レーザーの刺激で起きた炎症がメラニンの生成を促し、治療した部分がかえって茶色く濃くなる現象を炎症後色素沈着(PIH)と呼びます。
この現象は施術直後にはあまり目立ちません。そのため研究でも数週間後に判定しているものが多くあります。Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology誌(2013年)に掲載された研究は、肌タイプIII~Vの193名、355個の日光黒子を対象に2種類のQスイッチレーザーと2段階の照射強度を比較し、結果を施術4週間後に評価しました。KoreaMed Synapse(2019年)で発表された韓国国内の分割顔比較研究(20名)も、色素沈着の有無を施術4週間後に確認しています。
頻度も低くはありません。ソウルの大学病院の皮膚科研究チームがJournal of Dermatological Treatment誌(2024年)で発表した無作為化対照研究では、532nmのQスイッチNd:YAGレーザーで日光黒子を治療したあと保湿剤のみを塗った対照群の病変の55.3%に色素沈着が生じました。施術2週目から美白複合クリームを塗った群では31.0%まで減少しています。対象が28名(病変67個)と小規模で、特定のレーザー1種類のみを見た研究のため、すべての色素レーザーにそのまま当てはめることはできません。それでも、短期滞在のスケジュールを組む患者様には「かさぶたが取れたあとも管理が必要な期間がある」ことを示す資料です。
同じ研究はリスク要因も分析しています。施術2週目に赤みがより強く残っている場合、また午後1時から5時の屋外活動が多い場合に、色素沈着のリスクが高くなりました。2~7日ほど滞在される患者様の場合、この2週目はすでに帰国して日常に戻っている時期にあたります。
色素の種類と方式で変わること
「シミのレーザー」とひとくくりにされることが多いのですが、色素の種類によって二つの期間の重みは変わります。以下は、カウンセリングでご説明している判断軸を研究結果とあわせて整理したものです。
| 色素の種類 | 研究で確認されている点 | スケジュールで注意する点 |
|---|---|---|
| 日光黒子(シミ) | Qスイッチレーザーで色素沈着が起きやすいという報告が複数ある(Journal of Dermatological Treatment誌2024年、JEADV誌2013年) | 後半の観察期間(2~4週間)の紫外線対策 |
| 雀卵斑(そばかす) | Qスイッチアレキサンドライトレーザー1回のほうがIPL2回より改善が大きく、色素沈着は15名中1名にとどまった(JAAD誌2006年) | 比較的、最初の数日を中心に計画しやすい |
| 日光黒子にIPLを使った場合 | 同じ2006年の小規模研究で、Qスイッチ後は日光黒子17名中8名に色素沈着が生じた一方、IPL後には見られなかった | 回数は増えるが、後半の観察期間のリスクを下げる選択肢になり得る |
| 肝斑 | 米国皮膚科学会(AAD)は、外用薬や紫外線対策をすでに行っている患者にレーザーや光治療を組み合わせた場合に結果が良かったとする研究があると案内している | 短期滞在1回で完結させる計画には無理がある |
ソウル滞在スケジュールに落とし込むと
二つの期間の性質がわかると、スケジュールの原則は単純になります。レーザーは滞在の前半に置き、最初の期間はソウル滞在中に経過を確認できるようにし、後半の観察期間は帰国後の生活の中で管理します。
- 到着当日:移動の疲れや顔のむくみが残った状態では色素の評価が正確に行えないため、休息をおすすめしています。
- 翌日:まず肌の状態を確認するカウンセリングを行い、色素の種類と方式が決まれば、同日に施術まで進めるかどうかを一緒に決めます。
- 施術後の滞在期間:かさぶたを無理にはがさず、日中の屋外予定を減らし、紫外線対策を習慣にしていただきます。
- 帰国前:同じ照明の下で治療部位の写真を残しておくと、数週間後の変化と比較しやすくなります。
- 帰国後2~4週間:色が再び濃くなっていないかを観察する期間です。この時期に赤みが長引いたり色が戻ってきたりした場合は、写真とあわせてご連絡ください。
江南店はUH FLAT SIGNATURE GANGNAMという建物の2階・3階にあり、施術は個室で受けていただけます。このホテルにご宿泊の場合、施術後に屋外へ出ることなく客室に戻って休んでいただけます。日中の紫外線を避けたい最初の数日において、この院内の移動の少なさは実際に意味を持ちます。
UHC系列ホテルご宿泊のお客様は、酸素カプセル30分またはビタミン点滴のいずれか一つを無料でお選びいただけます。両方をご利用の場合、ビタミン点滴は55,000ウォンです。詳細な条件はプロモーションのご案内でご確認ください。これらのサービスは滞在中の体調管理をサポートする付帯的なものであり、色素沈着を予防する効果を意味するものではありません。
江南店では、日本語・中国語・英語に対応できる通訳スタッフが在籍しています。施術後の注意事項のように帰国後にご自身で守っていただく内容は、母国語で正確に理解したうえで帰国いただくことが重要です。
帰国後4週間、患者様にお願いしていること
後半の観察期間の管理は多くの部分が患者様自身に委ねられるため、帰国前に必ず次の内容をお伝えしています。
- 午後の屋外活動を調整する:前述の2024年の研究では、午後1時から5時の屋外活動が色素沈着リスクの増加と関連していました。通勤・通学のように避けられない移動でなければ、この時間帯の長時間の屋外予定は数週間ずらすことをおすすめします。
- 紫外線対策を習慣にする:日焼け止めを塗り、帽子や日傘もあわせて使うとよいでしょう。
- かさぶたや角質を無理にはがさない:刺激はそのまま炎症であり、炎症は色素沈着の出発点になります。
- 2週目の赤みを確認する:同じ研究では2週目の赤みが強いほどリスクが高いという結果でした。2週間を過ぎても赤みがはっきり残っている場合は、写真とあわせてご相談ください。
同じ研究では2週目から美白複合クリームを使用した群で色素沈着が減少していましたが、こうした外用薬は肌の状態を見て処方するかどうかを判断するものです。自己判断で使い始めず、カウンセリングで必要性を確認してください。
カウンセリング前に確認しておくとよいこと
- 治療したい色素がいつ頃できたか、季節によって濃くなるか
- 過去にレーザー後に色が濃くなった経験があるか
- ソウルの到着日と出国日、帰国後4週間以内の屋外予定(旅行・ゴルフ・行事など)
- 現在使用している薬や化粧品
- 自然光の下で撮影した正面・側面の顔写真
毛穴や肌のキメについても気になる方は、毛穴とキメの治療は日本の皮膚科と何が違う?江南店院長が解説もあわせてご覧いただくと、カウンセリングの準備にお役立ていただけます。
よくある質問|FAQ
色素レーザーは1回で終わりますか
色素の種類によって異なります。雀卵斑は1回でも改善が大きい場合がありますが、研究でも回数を分けているケースが多く見られます。前述のJAAD誌(2006年)の研究ではIPLを4週間隔で2回行っています。複数回が必要と判断される場合は、来院の周期に合わせて計画を立てます。
冬に受ければ後半の観察期間の心配は減りますか
2024年の研究で確認されたリスク要因は午後の時間帯の屋外活動であり、季節そのものはその研究が扱った変数ではありませんでした。そのため私は季節よりも、帰国後数週間の実際の屋外予定を先にうかがいます。冬であってもスキー旅行や屋外行事が予定されている場合は、事前にお知らせください。
肝斑とシミが混ざっている場合はどうしますか
両方が同じ顔にある方もいらっしゃいます。その場合は、どちらの色素を先に扱うか、肝斑の部分をどれくらい慎重に扱うかを、肌の状態を確認したうえで分けて決めます。肝斑は米国皮膚科学会の案内にあるとおり外用治療と紫外線対策が土台になるため、帰国後に続ける管理まで含めて計画します。
帰国の飛行機に影響はありますか
飛行そのものより、出国直前に施術を受けると、最初の期間のかさぶたや赤みをソウル滞在中に確認できないことが問題になります。可能であれば、レーザーは滞在の前半に置き、出国前にもう一度治療部位の状態を見せていただく日程をおすすめします。
日程が決まりましたら、到着日と出国日をお知らせください。肌の状態の確認から施術、回復までを、滞在期間の中で組める順序をご一緒に考えます。
※ 肌の反応や回復期間には個人差があります。正確な診察や施術内容については、専門医にご相談ください。
