顔のくすみや疲れには?フィラーとスキンブースターの選び方

2026年8月14日

  • スキンブースター注入

スキンブースターかフィラーか、まず確認したいこと

こんにちは!
ユーエイチセルクリニック 江南店(UHCELL Clinic Gangnam)代表院長のキム・ヨンジンです。

「最近ずっと顔が疲れて見える」「くすんで冴えない」といったお悩みで、フィラーについてご相談される方は少なくありません。
ただ、実際にカウンセリングを進めてみると、頬の脂肪や骨格によるボリュームが減っているのではなく、肌の乾燥やキメの乱れによって疲れて見えているケースもあります。
このような場合、フィラーを入れても顔に重みが出るだけで、本来求めていた明るさや透明感につながらないことがあります。

結論から申し上げると、くすみや疲れた印象の主な原因が水分不足やキメの乱れであればスキンブースターを、頬や口元などが実際にへこみ、影ができているような構造的な変化であればフィラーを検討します。

どちらもヒアルロン酸を使用する施術がありますが、組織内での役割や目的は異なります。
そのため、原因を見極めずに施術を選ぶと、仕上がりの満足度にも大きな差が出ることがあります。

「疲れて見える」だけでは施術を決められない理由

「疲れて見える」という言葉には、少なくとも二つの異なる原因が考えられます。

一つは、頬や目の下、こめかみなどの脂肪やボリュームが減少し、顔に影やへこみが生じる構造的な変化です。

もう一つは、ボリューム自体は大きく減っていないものの、肌の水分量や透明感が低下し、顔色が暗く見えるなど、肌質が変化している状態です。

私がカウンセリングでまず確認するのは、無表情の状態でも顔に実際の影やへこみがあるのか、それとも表情に関係なく肌のトーンやなめらかさが低下しているのかという点です。

この二つを分けて考えないと、適した施術の方向性も変わってしまいます。
実際に「疲れて見える」という理由でフィラーを希望される方でも、原因がくすみや色素沈着、肌のキメの変化にある場合があります。
その状態でボリュームを追加すると、かえって顔が重く見えてしまうこともあります。

スキンブースターが真皮で担う役割

スキンブースターとフィラーは、どちらもヒアルロン酸を使用する施術がありますが、真皮の中での役割は大きく異なります。

フィラーに使用されるヒアルロン酸は、架橋(クロスリンキング)の度合いが高く、ゲルの形状を保ちながら、注入した部位にボリュームをつくることを目的としています。

一方、スキンブースターに使用されるヒアルロン酸は、架橋度が低く流動性が高いものが多く、特定の部位にボリュームをつくるというより、真皮に広がって水分を保持する働きをします。

美容皮膚科の分野では、こうした非架橋または低架橋のヒアルロン酸が真皮の乳頭層に広く分布し、水分を保持する土台として働くと考えられています。
また、細かな注射による刺激によって、真皮に存在する線維芽細胞が活性化され、I型コラーゲンやエラスチン、体内のヒアルロン酸の生成を促す可能性も報告されています。

このような肌の状態を整えていく作用は「バイオリモデリング」と呼ばれることもあり、フィラーのようにすぐにボリュームをつくるのではなく、時間をかけて肌質の改善を目指すアプローチです。

私たちのクリニックで扱っているスキンブースター系の施術には、リジュラン、スキンバイブ、ジュベルックボリュームなどがあります。
成分や粒子の大きさ、体内に留まる期間などはそれぞれ異なるため、肌の状態や目指す仕上がりに合わせて、適した施術を選ぶことが大切です。

フィラーが適しているケースはどう違うのか

一方で、頬の脂肪組織が下がったり、フェイスラインの輪郭がぼやけたりするなど、構造的な変化が原因の場合は、考え方が変わります。

中顔面が平坦に見える、唇の輪郭が薄くなる、口元に影ができるといった変化があり、実際にボリュームが不足している場合は、医学的な評価を行ったうえで、フィラーが適しているかを判断します。

フィラーに使用される高架橋のヒアルロン酸は、真皮の深い層や骨に近い支持組織の周辺に留まり、形を保ちながら必要な部分にボリュームをつくります。
スキンブースターが肌全体の水分量や質感を整えることを目的とするのに対し、フィラーは特定の部位にボリュームを補い、輪郭や立体感を整えることが目的です。

同じヒアルロン酸を使用する場合でも、施術の目的や注入する深さ、製剤の性質は大きく異なります。

私たちのクリニックでも、ボリュームの減少が明確な場合には、フィラーによる治療を行います。
ただし、カウンセリングでは「今の悩みは本当にボリューム不足によるものなのか、それとも肌表面の状態によるものなのか」を先に確認します。

この見極めをせずにフィラーを先に入れてしまうと、本来の原因とは異なる部分にボリュームが加わり、かえって顔が重く見えてしまうことがあるためです。

カウンセリングで実際に確認する項目

カウンセリングでは、主に次の項目を確認します。

  • 無表情のときに頬や目の下、こめかみに実際のへこみや影が見えるか
  • 保湿を十分に行っても肌表面の乾燥感や角質感が残るか
  • 数か月の間に顔全体のトーンが暗くなったのか、それとも部分的な変化なのか
  • これまでにフィラーやスキンブースターを受けたことがある場合、その部位と施術後の反応
  • 求めている変化が「輪郭を整えること」なのか、「肌そのものの状態を整えること」なのか

この中でも、最初の二つは異なる結果になることがあります。構造的なへこみと肌質の低下が同時に見られるケースも珍しくなく、その場合は部位を分けて、それぞれに適した施術を組み合わせます。

ただし、施術の順番としては、まず肌のコンディションを整えたうえで、必要に応じて構造的な部分にアプローチするほうが、より自然な仕上がりにつながりやすいと考えています。

スキンブースターの効果はいつ、どのように現れるか

スキンブースターを選ばれた方から、よく「いつから変化を感じられますか?」というご質問をいただきます。

真皮に注入されたヒアルロン酸が水分を保持する働きは施術直後から始まりますが、線維芽細胞が反応してコラーゲンやエラスチンの生成を促すまでには、数週間かけてゆっくりと変化していきます。
そのため、1回目よりも2〜3回目以降のほうが、肌のキメやトーンの変化を実感しやすくなる場合があります。

この時間差は、短期間だけソウルに滞在される方にとって特に重要です。

施術後の腫れとダウンタイムの見極め方でもお伝えしたとおり、施施術を韓国で受けても、変化が現れるのは帰国後になることもあります。
そのためカウンセリングでは、残りの滞在日数や来院できる回数も確認したうえで、どの施術を何回受けるかを一緒に考えます。
ジュベルックボリュームのように変化がゆっくり現れる製剤の場合は、施術直後に大きな変化が見られないことも、あらかじめご説明しています。

施術はどの順番で進めるのか

くすみや乾燥が主なお悩みで、表情によるしわも気になる場合は、肌のキメや表情のクセを確認したうえで、適したスキンブースターを選びます。

一方で、構造的な変化がはっきりしている場合はフィラーを選択します。
ただし、肌表面のコンディションが大きく低下している場合は、フィラーを行う前にスキンブースターで肌の状態を整えることをおすすめする場合もあります。

この順番を大切にする理由はシンプルです。肌が乾燥してキメが乱れている状態でフィラーだけを注入すると、ボリュームは補えても、肌表面のくすみや透明感の低下は残ってしまいます。
その結果、「顔はふっくらしたのに、まだ疲れて見える」という仕上がりになってしまう可能性があるためです。

よくある質問|FAQ

スキンブースターとフィラーは同じ日に受けられますか?

可能です。
ただし、注入する部位やそれぞれの目的が重ならないように、施術内容を分けて考えることが大切です。

カウンセリングで、構造的なボリューム不足と肌質の悩みが同時にあると判断した場合は、それぞれの目的に合わせて注入する部位や施術内容を決めます。

スキンブースターだけでフィラーなしでも顔色は良くなりますか?

ボリュームの減少が大きくなく、肌の水分不足やトーンの低下が主な原因であれば、スキンブースターだけでも肌のツヤや明るさなど、見た目の変化を期待できる場合があります。

ただし、頬や目の下などに構造的なへこみがある場合は、スキンブースターだけでその部分のボリューム不足を補うことはできません。
原因に合わせて、適した施術を選ぶことが大切です。

スキンブースターの効果はどのくらい続きますか?

使用する製剤や肌の状態、代謝などによって個人差があるため、一律に「〇か月」とお伝えすることは難しいです。

カウンセリングでは、使用する製剤ごとの特徴や期待できる変化、適した施術回数などをご説明したうえで、ご自身の肌状態に合わせた施術をご案内しています。

短期間の滞在中に何回受ければ効果を実感できますか?

使用する製剤や目指す仕上がりによって、適した回数は異なります。
まず滞在日数を確認したうえで、その期間に受けられる施術の組み合わせや回数をカウンセリングでご案内します。

フィラーを受けてもまだくすんで見える場合はどうすればいいですか

構造的なボリュームが改善されても、肌表面のトーンや水分不足などが残っている場合があります。
その場合は、フィラーを注入した部位と重ならないようにスキンブースターを組み合わせ、肌表面のコンディションを整える方法をご案内します。

今の顔の印象が構造によるものなのか、肌質によるものなのか気になる方は、カウンセリングでまず原因を分けて確認することをおすすめします。

※ 肌の反応や回復期間には個人差があります。正確な診断・施術計画については、専門医にご相談ください。

以上、ユーエイチセルクリニック 江南店(UHCELL Clinic Gangnam)代表院長 キム・ヨンジンでした。
最後までご覧頂きありがとうございました!

 

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