
ウルセラとサーマクールどちらが良い?判断基準を解説
2026年9月11日
- リフトアップ
二つの装置を左右で使い分けた比較試験では、6か月後までのたるみ改善に統計的な差は認められませんでした。カウンセリングで決めるべきは装置の優劣ではなく、たるみがどの層から始まっているか、その層にどの深さでどれだけのエネルギーを入れるか、そして一度の施術後に何を記録して次回につなげるかです。
こんにちは! ユーエイチセルクリニック 江南店(UHCELL Clinic Gangnam)代表院長のキム・ヨンジンです。「ウルセラとサーマクール、結局どちらがいいんですか」というご質問は、カウンセリングでほぼ毎回のように伺います。装置の名前だけで答えにくい理由は、臨床データそのものにあります。
顔の半分ずつで比較した試験が示したこと
Alhaddad、Wu、Boltonらの研究チームが2019年にDermatologic Surgery誌に発表した無作為化・評価者盲検の左右比較試験では、軽度から中等度の肌のたるみがある20名を対象に、片側の顔にはマイクロフォーカス超音波(MFU-V)、反対側にはモノポーラ型の高周波を同日に施術し、6か月間経過を観察しました。両側とも施術後30日目からたるみの等級が有意に改善し、90日目と180日目まで維持され、二つの方式のあいだで改善の程度に統計的に有意な差は見られませんでした。対象が20名で軽度から中等度のたるみに限られた試験であるため、すべてのたるみにそのまま当てはめることはできません。ただし「どちらがより強い装置か」という問い自体が、この試験の根拠では十分に支持されないことは分かります。
改善が実感できる時期には違いが報告されている
同じ二つの方式を頸部で比較した評価者盲検試験の結果は、Pavicicらの研究チームが2025年にJournal of Cosmetic Dermatology誌に発表したレビュー論文にまとめられています。それによると、中等度の頸部たるみを対象にしたこの試験では、超音波側はきめや小じわの項目で施術後30日目にすでに有意な改善が報告され180日目まで続いた一方、高周波側は180日目に同程度の水準に達したとされています。
滞在日程が短い方にとって、この時間差は選択に直結します。帰国後3か月から6か月のあいだに何がどう変わるのかをカウンセリングで先に伺っておけば、次回来院の時期をあらかじめ決めておくことができます。
二つの装置が働きかける層と加熱の仕組み
ウルセラは超音波を一点に集めて熱凝固点をつくります。Pavicicらの2025年のレビューによると、マイクロフォーカス超音波はコラーゲンが密集する真皮深層と表在性筋膜層(SMAS)を1.5mm、3.0mm、4.5mmの深さで狙い、その焦点の温度は摂氏60度から70度に達するとされています。表皮を通過させながら目的の層だけに熱を残す仕組みのため、施術中はリアルタイムの超音波画像で層を確認しながら深さを選びます。
サーマクールは広い範囲を一度に温めます。2025年にJournal of Cosmetic Medicine誌に掲載されたモノポーラ高周波のプロトコルに関する論文は、真皮と真皮下の温度が摂氏40度から65度まで上がると既存のコラーゲンがすぐに収縮し、その後数か月かけて新しいコラーゲンがつくられるとし、組織のリモデリングに適した温度は真皮でおよそ67度だとしています。同じ論文は、表皮の安全のために皮膚表面温度を摂氏38度から42度に保つ必要があると記しています。Journal of Cosmetic Dermatology誌に掲載された豚の皮膚モデルを用いた研究も、真皮温度を摂氏50度から60度の範囲で選択的に保ちながら表面は42度から45度以下に抑える必要があると報告しています。施術中に表面を冷却し、パルスの間に間隔を置くのは、この温度差を守るためです。
承認の経緯も二つの系統で異なります。Pavicicらの2025年のレビューは、マイクロフォーカス超音波が2009年に眉のリフティングで初めてFDA承認を受けたのち、頸部やあご下のリフティング、デコルテのしわ改善へと承認範囲が広がったと述べています。モノポーラ高周波系統の最初の機器は2002年に顔のしわに対して承認を受けたと、上記の豚モデル研究は記しています。
| 項目 | ウルセラ(マイクロフォーカス超音波) | サーマクール(モノポーラ高周波) |
|---|---|---|
| エネルギー伝達 | 焦点に集めた超音波、点単位の熱凝固点 | 広い範囲を一度に温める容積加熱 |
| 主な作用深度 | 1.5/3.0/4.5mmから選択、SMASを含む | 真皮と真皮下組織 |
| 目標温度 | 焦点部で摂氏60〜70度 | 真皮40〜65度、リモデリング最適はおよそ67度 |
| 表面管理 | 表皮を通過させ目的の層にのみ熱を残す | 表面を38〜42度に保ちながら冷却を併用 |
| 報告された改善時期 | きめの項目で施術後30日目に有意な改善 | 頸部比較では180日目に同程度の水準 |
| 承認の開始 | 2009年、眉のリフティング | 2002年、顔のしわ |
たるみと小じわが異なる層から始まるという説明は、当院ニュースルームの層別エイジングケア記事でも詳しく取り上げています。
見立てが選択を左右する
非手術のエネルギー機器が対応できる範囲は限られています。上で挙げた比較試験はいずれも軽度から中等度のたるみを対象に設計されており、非手術方式の根拠を検討した文献は患者選びと期待値の調整が満足度を左右すると繰り返し指摘しています。皮膚のたるみが大きく支持組織の下垂がはっきりしている場合は、エネルギー施術で見込める範囲を先にお伝えすることがカウンセリングの最初の順序です。
一度の施術で終わらない場合があることも、根拠として記録されています。マイクロフォーカス超音波とマイクロニードル高周波を併用した左右比較の研究は、単回の施術だけではしわやたるみに明確な改善が出ないことがあると述べています。そのため私はカウンセリングで、合計何回をどの間隔で見るか、そのあいだに何を確認するかまで一緒に決めるようにしています。
40代では真皮の弾力低下と深い層の支持力の変化が重なって現れることが多く、二つの層をそれぞれどう扱うかの設計が必要になります。
カウンセリングで実際に決めるべき五つのこと
「きちんとカウンセリングしてもらえる」という言葉を具体的に置き換えると、カウンセリングの終了時点で五つの項目が確定している必要があります。
一つ目は、肌の状態を確認した結果が数値と画像で残っているかです。どの部位のどんな変化を根拠に層を選んだのかを説明できてはじめて、次回との比較が可能になります。
二つ目は、照射深度とショット数です。ウルセラなら1.5mmから4.5mmのどの深さをどの区域に使うか、サーマクールならどの範囲を何パス照射するかが施術前に決まります。
三つ目は、併用の有無と順序です。二つの装置を同時に使うか、片方を先にして間隔を置くか、スキンブースターをどの時点で入れるかを合わせて決めます。
四つ目は、痛みと回復についての説明です。施術直後の赤みや腫れがどの程度どのくらい残るか、その期間に何を避けるべきかが日程計画の基準になります。
五つ目は、記録と次回来院の計画です。照射深度、エネルギー設定、ショット数、施術部位が残っていれば、次回の来院で同じ設計を続けるか調整するかを判断できます。
江南店でのカウンセリングの流れ
当院ではまず肌の状態を確認したうえで施術を設計します。確認結果から照射する層と深さを先に決め、その設計を実行する段階で装置を選びます。カウンセリングで設計した者が施術も担当するため、施術中に組織の反応を見て設定を調整した内容が同じ担当者の判断として記録に残ります。
私の経歴は公開されている範囲で次の通りです。ソウル大学大学院を卒業し、ソウル大学病院で研修を受け、アラガン社のジュビダームとボトックスのファカルティ、そしてポテンツァとウルセラのZキードクターを務めています。大韓臨床美容医学会の講師、大韓美容成形レーザー医学会の正会員です。
海外からいらっしゃる方のために、江南店には日本語・中国語・英語に対応できる通訳スタッフが在籍しています。ご予約はカカオトーク、LINE、WeChatのカウンセリングチャンネルから、最低でも2〜3日前にお取りいただくことをお勧めします。当日のご予約についてはカウンセリングチャンネルにお問い合わせいただければ、空いている時間をご案内します。
短い滞在でも回復まで続く院内の移動
エネルギー施術のあと24時間から48時間をどこで過ごすかは、日程が短いときにとくに重要です。ユーエイチセルクリニック江南店はUH FLAT SIGNATURE GANGNAMのホテル建物内にあります。ホテルの付帯施設として運営されており、診察室と施術室、回復スペースが同じ建物のなかにまとまっています。UHCホテルの宿泊者は、酸素カプセル30分またはビタミン点滴のどちらか一つを無料で選べます。両方を利用する場合、ビタミン点滴は55,000ウォンです。移動に半日を使う必要がない構造です。
施術後に異常が出たときに、もう一度診察室に座るまでの距離が近いのも同じ理由からです。
よくある質問|FAQ
ウルセラとサーマクールは同じ日に一緒に受けられますか
作用する層が異なるため、あわせて設計することがあります。ただし同じ日に行うか間隔を置くかは、肌の厚みや回復の余裕、痛みへの耐性を見て決めます。肌の状態を確認する前に組み合わせを先に決めることはありません。
何回受ければ効果を判断できますか
マイクロフォーカス超音波とマイクロニードル高周波を併用した左右比較の研究では、単回の施術だけではしわやたるみの改善が明確に出ないことがあると報告されています。カウンセリングで合計回数と間隔、各回で何を確認するかを先に決めておくと判断がしやすくなります。
施術の記録は次回の来院でどう使われますか
照射深度、エネルギー設定、ショット数、部位が残っていれば、前回の設計のうち続ける部分と変える部分を区別できます。海外からいらっしゃる方は来院の間隔が空きやすいため、記録がないと毎回一から確認し直すことになります。
赤みや腫れはどのくらい残りますか
部位とエネルギー設定によって異なりますが、施術直後の赤みや腫れは1日から2日で落ち着くことが多いです。痛みへの耐性や日程に合わせて設定を調整できますので、帰国日程や大事な予定があればカウンセリングの際にお知らせください。
肌の状態はどうやって確認するのですか
肌の状態の確認と問診によって、どの層の変化が主な原因かを見きわめたうえで、照射する層と深さを決めます。結果は記録として残し、次回来院の基準として使います。
