帰国前のスキンケア、施術の種類でここまで違います

2026年8月25日

  • スキンケア

施術後スキンケア、帰国までの注意点

こんにちは。UHCELLクリニック 江南店(UH CELL Clinic Gangnam)代表院長 キム・ヨンジンです。帰国までの日数が少なくなってきた時、最初に確認していただきたいのは「今日から洗顔や日焼け止めを使ってよいか」ではなく、「ご自身が受けた施術が、肌の表面には傷を残さないタイプなのか、微細な穴を開けるタイプなのか、それとも注射で成分を入れるタイプなのか」という点です。同じ「リフティング」と呼ばれる施術でも、超音波を表面から照射する方式、高周波の熱で刺激する方式、微細な針を使う方式では、肌のバリアが回復する速度も順番もまったく異なり、それに応じて避けるべき成分も、スキンケアを再開してよい時期も変わります。この区別をせずに一つのスキンケア手順をすべての施術に当てはめてしまうことが、短い滞在日程で帰国される患者様がトラブルを経験する最も多い原因だと感じています。

「施術後のケアはどれも同じ」が危険な前提である理由

肌の表面に微細な傷を残さない超音波リフティングと、真皮に数百の微細な通路を作るニードリング系の施術とでは、回復中の肌の状態そのものが違います。表面に傷がなければ当日から普段のスキンケア手順をほぼそのまま続けられますが、微細な穴が残っている肌は、その穴がふさがるまでの間、外から加えた成分を想定より深く、想定より刺激的に吸収してしまいます。ポテンツァのように微細な穴を開ける施術については、当日ではなく24時間以降からスキンケアを始めるよう案内されることが多いという情報もありますが、これは施術方式によって肌バリアの状態がまったく異なるためです。当院でも、この区別はカウンセリングの段階から明確にお伝えするようにしています。

表面型リフティング(ウルセラ・ソフウェーブ)は当日から可能ですが、順番が大切です

ウルセラプライムやソフウェーブのように、超音波エネルギーを真皮やSMAS層に届ける方式は、肌の表面に傷を残さないため、当日の洗顔・保湿・日焼け止めの使用にはほとんど制約がありません。ただし施術直後、一時的な赤みやわずかなむくみが残っている間は、角質ケア成分や高濃度の酸性トナーのような刺激の強い製品は1〜2日見合わせるほうが安全です。赤みが落ち着いた後は普段のお手入れに戻って問題ありませんが、長時間のフライトを控えている場合は、機内の乾燥による一時的な敏感さも考えて、低刺激の保湿を中心にシンプルな手順に切り替えることをおすすめします。

微細ニードリング・ピーリング系(ポテンツァなど)は24時間空けていただきます

ポテンツァのようにRFエネルギーを微細な針で真皮に届ける施術や、ピーリング系の施術では、肌の表面に実際に微細な通路が残ります。この通路が完全にふさがる前にレチノール、トレチノイン、AHA・BHA成分、ニキビ治療薬、ハイドロキノン、アルコールやメントールを含む製品を使うと、刺激反応や接触性皮膚炎につながりうることが複数の皮膚科臨床文献で共通して指摘されています。レチノールは肌のターンオーバーを促す成分で普段は有用ですが、バリアがまだ閉じていない状態ではむしろ刺激の原因になります。当院ではポテンツァを受けられた患者様に、最低24時間、角質の状態によってはそれ以上、洗顔と低刺激の保湿以外の有効成分の使用を控えていただくよう案内し、再開の時期はカウンセリングで個別の肌状態を確認した上で調整しています。

注射型スキンブースター(リジュラン・ジュベルック・スキンバイブ)は吸収経路が異なることを覚えておいてください

リジュラン、ジュベルックボリューム、スキンバイブのような注射型スキンブースターは、原料を真皮に直接注入する方式のため、表面の角質層からの吸収を前提とするピーリングやニードリングとは注意点が異なります。施術直後は注射部位に残るわずかな刺入痕や、一時的なあざ・むくみを考えたうえで、強い圧をかけるマッサージや角質ケアは数日見合わせるのが望ましいです。一方で、刺入痕が表皮全体を貫くピーリングとは違い局所的にとどまるため、低刺激の保湿と日焼け止めについてはむしろ当日から続けていただくほうが回復に役立ちます。リジュラン・水光注射・PRPの原料や作用部位の違いについては、以前ご案内したリジュラン・水光注射・PRPの違いとは?肌悩み別の選び方でより詳しく解説しています。

高周波リフティング(サーマジFLX)は熱刺激後のバリア回復を優先してください

サーマジFLXは高周波の熱エネルギーで真皮のコラーゲンを刺激する方式のため表面には傷を残しませんが、施術直後はしばらく肌の温度が上がった状態が続き、一時的に敏感になります。この時期はレチノールや高濃度ビタミンCのような有効成分よりも鎮静と保湿を優先していただき、ほてりが残っている場合は半日から1日程度、熱いお湯での洗顔やサウナのように熱を加える行為も避けるほうがよいでしょう。赤みが落ち着いた後は、表面型リフティングと同様に普段のお手入れに戻って構いません。

アジア人の肌で特に注意していただきたい色素沈着(PIH)

施術の種類にかかわらず共通して気をつけていただきたいのが、炎症後色素沈着(PIH)です。肌に刺激や炎症が生じた後にメラニンが過剰に作られ、茶色い斑点のように残る現象で、メラニン細胞の活性が高いアジア人の肌には特に出やすいとされています。予防のポイントは二つです。一つはトラネキサム酸やビタミンCのように美白の作用機序が確認されている成分を回復段階に合わせて使うこと、もう一つは回復期間中は日焼け止めを絶やさず塗り続けることです。紫外線はすでに活性化したメラニン細胞をさらに刺激し、色素沈着を濃く、長く残す方向に働くため、空港へ向かう移動中も塗り直しが必要です。

帰国便までの時間が短い場合に確認していただきたいこと

旅行情報プラットフォームMed-in-Koreaが2026年にまとめた外国人患者向けのダウンタイムガイドでは、レーザー・ピーリング・リフティング・色素治療・スキンブースター・注射施術を受ける外国人患者は、決済の前に洗顔・保湿・日焼け止め・メイク・運動・サウナ・飲酒の制限を必ず確認すべきだと案内されています。同じ解説では、長時間のフライト直前にレーザーやピーリング、注射施術を組み込む場合はご自身の肌状態に本当に合っているか事前に確認すること、そして赤み・むくみ・皮むけ・内出血・痛み・水ぶくれ・日光への露出制限を施術ごとに個別に確認することも勧められています。カウンセリングの段階でこうした項目の説明が口頭のみで済まされたり、担当者によって答えが変わったりする場合、それ自体が注意すべきサインだと考えます。

短期滞在の患者様のために当院が整えている回復動線

江南店はUH FLAT SIGNATURE江南のホテル建物内にあり、施術後すぐに客室へ移動して回復していただける動線を整えています。ホテル宿泊者に限り無料でご利用いただける酸素チャンバーとビタミンIVドリップは、国内の患者様にとっては付帯サービスですが、2日から7日ほどの短い日程でお越しになる患者様にとっては、移動中の紫外線への露出や体力の消耗を抑えながら回復の時間を確保する実質的な手段になります。江南店には日本語・中国語・英語の通訳スタッフが常駐しており、施術の種類ごとのスキンケア再開時期のように細かい説明が必要な内容も、ご自身の言語で確認していただけます。

よくある質問

施術当日にすぐ洗顔してもよいですか?

ウルセラやソフウェーブのような表面型リフティングは、多くの場合当日から洗顔していただけます。ただしポテンツァのように微細な通路を残す施術は、通路がふさがるまで、最低でも24時間は低刺激の洗顔以外の刺激を避けるほうが安全です。正確な時期は施術部位やお一人おひとりの肌状態によって異なるため、担当医に確認していただくのが最も確実です。

日焼け止めはどの施術の後でも塗り続ける必要がありますか?

はい。施術の種類にかかわらず、日焼け止めは回復期間中ずっと使い続けていただく必要があります。特に微細ニードリングやピーリング系の施術の後は色素沈着のリスクが高まるため、室内で過ごす日でも塗り直す習慣が大切です。

帰国の機内で特に気をつけることはありますか?

機内は湿度が低く、回復中の肌が普段より乾燥しやすくなります。有効成分よりも保湿を中心にしたシンプルな手順に切り替え、窓側の席であれば日焼け止めを塗り直していただくとよいでしょう。施術直後の痛みやむくみが強く残っている場合は、搭乗前に担当医へ状態を確認していただくことをおすすめします。

複数の施術を同時に受けた場合、スキンケアの基準はどう合わせればよいですか?

最も回復が遅い施術の基準に合わせていただくのが安全です。例えば表面型リフティングとポテンツァを同時に受けられた場合は、ポテンツァの24時間以降という再開基準に合わせる形になります。複数の施術を組み合わせて受けられた場合は、カウンセリングの際にお一人おひとりのスキンケア再開スケジュールを整理してご案内しています。

ご自身の日程に合わせたスキンケアの再開時期について気になる点がございましたら、UHCELLクリニック 江南店までお気軽にご相談ください。