敏感肌でもHIFU(ハイフ)リフティングは検討できますか?

2026年10月8日

  • シュリンクユニバースリフト

敏感肌の方でもHIFU(ハイフ)リフティングは検討できる選択肢です。集束超音波はメラニンではなく決まった深さを狙って熱凝固点をつくる仕組みで、研究でも施術後の表皮バリア指標は基準値と大きな差が見られませんでした。ただし赤み、むくみ、筋肉痛、まれな知覚異常は報告されているため、現在の肌状態とたるみの部位、帰国までの日程を合わせて確認してから計画を立てます。

こんにちは! ユーエイチセルクリニック 江南店(UHCELL Clinic Gangnam)代表院長のキム・ヨンジンです。「肌が敏感だからレーザーは怖いけれど、リフティングも無理なのでは」と感じていらっしゃる方は少なくありません。この記事では、江南店で行っているシュリンクユニバースのようなHIFUリフティングを、敏感肌の方にどう判断しているかに絞ってお伝えします。

HIFUとレーザーは熱を届ける位置が違います

敏感肌の方がレーザーに不安を感じる一番の理由は、肌表面の反応や色素変化だと思います。Mayo Clinicは、レーザーリサーフェシング後に肌が以前より暗くなったり明るくなったりすることがあり、褐色肌や黒い肌では長期的な色調変化のリスクがより高いと案内しています。暗くなる反応は炎症後色素沈着と呼ばれます。

HIFUは超音波を使う装置です。当院のシュリンクユニバース案内ページでも説明している通り、この機器は高密度の集束超音波エネルギーを目的の層(主にSMAS筋膜層)に集めて熱凝固点をつくり、コラーゲン生成を促します。熱は肌の中の特定の深さに点状に集まります。

この違いが敏感肌にとって意味を持つ理由は二つあります。

  • 色素の観点:皮膚科学術誌Cosmodermaに掲載された総説は、微小焦点式超音波(MFU-V)がメラニンの多い表皮を避けて働くため炎症後色素沈着のリスクを抑えられ、臨床試験や専門家の合意でもフィッツパトリック皮膚タイプIII~VIの患者を含めて安全性プロファイルが高く評価されたとまとめています。
  • 肌バリアの観点:Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatologyに掲載された研究では、ウルセラ系システム(MFU-V)を1回施術した後24週まで、経表皮水分蒸散量、肌の水分量、紅斑値が基準値と有意な差を示しませんでした。研究チームは、この施術が表皮バリア機能や肌の生理機能を変えないと結論づけています。

    一点、正確にお伝えしておきたいことがあります。上記の研究は主にウルセラ系の機器で行われており、機器や設定が変われば結果をそのまま当てはめることはできません。ですから私は、表皮への刺激を強く心配される方にはHIFUを検討する根拠がある方法として説明したうえで、実際に施術するかどうかは肌の状態を確認したあとに判断しています。

    施術後に実際起こり得る反応

    HIFUにも施術後の反応はあります。研究で報告された内容を反応の種類別に整理すると、次の通りです。

    反応 研究で報告された内容 出典
    赤み・むくみ 参加者全員に軽度の紅斑と浮腫が見られ、施術後2〜48時間持続 Dermatology and Therapy(2023)、20名対象の無作為化比較試験
    触れると痛みを感じる反応(接触痛) 見た目に異常はないが施術部位が敏感になる反応が多く、おおむね14日程度持続 同研究
    筋肉痛 参加者の90%に見られ、中央値6日で持続したのち自然に消失 Lasers in Medical Science(2026)、中顔面・下顔面の前向き研究
    まれな反応 知覚異常(感覚の鈍麻または過敏)、内出血、ピリピリ感、熱傷、線状の跡、接触皮膚炎が約2%で報告 米国国立医学図書館(PMC)公開の微小焦点式超音波に関する系統的レビュー

    敏感肌の方に特に知っておいていただきたいのは接触痛です。見た目は普段と変わらなくても、洗顔時や触れたときに敏感に感じることがあります。研究ではこの反応は見た目の異常を伴わずに現れ、おおむね2週間前後続いたとされているので、事前に知っておくと戸惑いが少ないと思います。

    同じ系統的レビューでは、肌のたるみが強い場合や体格指数(BMI)が30を超える場合は効果が下がるため相対的禁忌とされています。このレビューは、微小焦点式超音波が軽度から中等度のたるみがある女性の顔の肌を引き締めるのに有効だと結論づけています。そのため肌の敏感さだけでなく、たるみの程度もカウンセリングで必ず確認しています。

    敏感肌の場合、設計で何を調整するか

    同じ機器でも、どの深さにどれだけエネルギーを配分するかで施術内容は変わります。当院ブログのシュリンクユニバースの価格差についての記事でも説明した通り、頬の脂肪が多い方と肌が薄い方、フェイスラインが気になる方と口元のハリが気になる方では、エネルギーを入れるべき深さと範囲が異なります。

    Dermatology and Therapy(2023)の研究では、4.5mmの焦点深度はSMAS層と深部脂肪層に作用して輪郭を引き上げる方向に、3.0mmの焦点深度は浅い脂肪層と筋膜に作用して引き締める方向に主に関わると説明されています。敏感肌の方には、私は次の3点を合わせて確認しています。

    1. 現在の肌表面の状態:赤ら顔、脂漏性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、ニキビなど今進行中の反応があるかを確認します。
    2. たるみが始まっている層と部位:深い層のたるみが主な悩みなのか、浅い部分のハリ低下が主な悩みなのかによって、深さの配分を決めます。
    3. 痛みへの耐性:痛みに敏感な方は、カウンセリングで麻酔方法について先にお話しください。

    短期滞在の日程なら、こう判断します

    当院のシュリンクユニバース案内では、施術時間は約40分、施術直後から日常生活への復帰が可能で、持続期間は3カ月を目安としています(個人差があります)。ダウンタイムの負担が比較的少ないため、2〜7日程度のソウル滞在でも検討しやすい施術です。

    ただし日程に組み込む際は、上の表にある回復時間も合わせて計算してください。赤みやむくみはおおむね2日ほどで落ち着きますが、筋肉痛や接触痛は帰国後まで続くことがあります。効果の判断も同様です。Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatologyの研究では、肌の弾力は1回の施術後12週と24週で有意に増加したとされているため、結果は帰国後数カ月にわたって確認するものだとお考えいただくのが正確です。

    江南店はUH FLAT SIGNATURE GANGNAMのホテル内にあり、宿泊するホテルの中で施術から回復までの院内の移動が完結します。江南店には日本語・中国語・英語に対応できる通訳スタッフが在籍しています。

    カウンセリング前に教えてください

    敏感肌の方ほど、事前にいただく情報が設計を左右します。以下は写真やメモでご用意いただければ十分です。

    1. これまでに診察を受けた肌の疾患と現在使用中の薬:脂漏性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、赤ら顔などでこれまでに診察を受けた経緯と、塗り薬・飲み薬(ステロイド、イソトレチノインを含む)を教えてください。
    2. 最近受けた施術とその時期:レーザー、ピーリング、ボトックス、フィラーをいつ受けたか教えてください。Cosmodermaの総説では、ボツリヌストキシン注射後は少なくとも14日間は微小焦点式超音波の施術を避けるべきとする研究が紹介されています。
    3. 過去の施術後の肌反応:赤みが長引いた、色素沈着が起きた、水ぶくれができたことがあれば、そのとき受けた施術名とあわせてお知らせください。
    4. 内出血のしやすさやアレルギーの有無:普段から内出血しやすい体質か、薬や製品のアレルギーがあるかを教えてください。
    5. 帰国日とご予定:施術後の残り滞在日数によって、同じ日に何を組み合わせるかが変わります。

    こうした症状はすぐにご連絡ください

    研究では、水ぶくれ、びらんや潰瘍、組織萎縮、神経損傷もまれに報告されており、機器の操作や設定が適切でなくエネルギーがより浅く伝わった場合に副反応につながり得るとされています(Dermatology and Therapy, 2023)。以下の症状がある場合は、様子を見ずにすぐにご連絡ください。

    • 水ぶくれができた、または浸出液が出ている場合
    • 線状の赤い跡がはっきり残っている場合
    • 顔の片側の動きがぎこちない、口角や眉がうまく動かない場合
    • 感覚の鈍さやしびれが数日経っても改善しない場合

    すでに帰国されている場合は、施術部位の写真を撮って送っていただき、現地の医療機関でも診察を受けてください。

    よくある質問|FAQ

    HIFUもレーザーの一種ですか?

    いいえ、違います。HIFUは集束超音波を利用する機器で、光エネルギーを使うレーザーとはエネルギー源が異なります。そのため、レーザーで心配される色素反応と、HIFUで注意すべき反応(筋肉痛、接触痛、知覚異常)は分けて考える必要があります。

    赤ら顔があるとHIFUは受けられませんか?

    赤ら顔があるという事実だけで可否をお答えするのは難しいです。Dermatology and Therapy(2023)の研究では、施術直後の赤みは参加者全員に見られ、施術後2〜48時間で落ち着きました。現在の赤ら顔の状態と最近悪化していないかを写真でお見せいただければ、肌の状態を確認したうえで施術時期と範囲を一緒に決めます。

    敏感肌だと痛みも強く感じますか?

    痛みは機器や深さ、部位によって感じ方が異なります。参考までに、Dermatology and Therapy(2023)の研究では施術中の痛みのスコア中央値が10点満点中3点で、参加者は施術前後に別途鎮痛薬を必要としませんでした。痛みへの不安が大きい場合は、カウンセリングで先にお伝えください。

    韓国に再来日するのが難しいのですが、1回だけでも受ける意味はありますか?

    Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatologyの研究では、1回の施術後12週と24週に弾力の増加が確認されています。当院の案内基準での持続期間は3カ月で、個人差があります。次回の間隔は、たるみの程度と今回の施術への反応を見てカウンセリングで決めるのがよいと思います。

    次のステップ

    敏感肌だからとリフティングを先延ばしにしていた方は、まず上の「カウンセリング前に教えてください」の項目を整理しておいてください。肌の状態、たるみの部位、滞在日程を合わせて見たうえで、HIFUが合うかどうか、深さと範囲をどう配分するかを肌の状態を確認したあとにご提案します。

    ※ 肌の反応や回復期間には個人差があります。正確な診察や施術内容については、専門医にご相談ください。