施術後の酸素カプセルとビタミン点滴、本当に無料ですか

2026年9月9日

  • 高気圧酸素カプセル

酸素カプセルと点滴、無料になる条件を院長が説明します

江南院・瑞草院はどちらもUHCグループホテルの建物内にあり、ホテルに宿泊する患者には酸素カプセルとビタミン点滴を追加費用なくご案内しています。無料になるのは宿泊という条件に結びついているためで、施術結果を高める処置としてではなく、施術当日の体を休める回復ケアとしてお伝えしています。予約の際に宿泊日程と合わせて確認していただくのが確実です。

こんにちは。瑞草UH CELLクリニック代表院長の金京洙です。診察室でよく聞かれる質問は二つに集約されます。追加料金が発生するのか、そして施術を受けたその場所でそのまま利用できるのか。今回は当院二拠点の回復ケアが実際にどんな条件で提供されているか、そして酸素と点滴について現在の医学文献がどこまで言えてどこで止まっているかを、そのままお伝えします。

「無料」が成立する条件を分けて書きます

「無料」という言葉だけを切り出すと、予約後に話が食い違う原因になります。条件を三つに分けます。

一つ目、江南院はUH FLAT SIGNATURE江南(テヘラン路8ギル13、WDビル2・3階)に、瑞草院はUH FLAT The瑞草(盤浦大路16ギル30)に入っています。どちらもUHCグループが運営するホテルの建物内に置かれた診療スペースであり、道を挟んだ提携病院という形ではありません。

二つ目、酸素カプセルとビタミン点滴は、そのホテルに宿泊する患者を対象に無料でご案内しています。宿泊と回復ケアが一つの利用条件として結びついている、という理解が正確です。

三つ目、施術は個室で行い、江南院には日本語・中国語・英語の通訳スタッフが常駐しています。回復ケアを利用できるかどうか、いつ入るのが適切かは、診察後の医師の判断によります。

酸素カプセルが回復ケアとして使われる理由

高圧酸素は、大気圧より高い圧力のもとで酸素を吸入し、血漿に溶け込む酸素量を増やす方法です。米国国立医学図書館(NLM)のPubMed Centralに掲載されている外科領域の高圧酸素療法に関する文献レビューは、この高酸素環境が線維芽細胞の増殖とコラーゲン合成、血管新生を促し、組織の浮腫と炎症を抑える方向に働くと整理しています。同じレビューは、術後の創傷管理において上皮化が早まり、肉芽組織の形成が増えたという臨床データにも触れています。

運動後の回復領域でも近い機序が検討されました。上海体育大学のXizhang Huang氏、Ran Wang氏、Zheng Zhang氏、Gang Wang氏、Binghong Gao氏の研究チームが2021年に学術誌Frontiers in Physiologyに発表した系統的レビューとメタ解析は、高圧酸素が動脈血中の溶存酸素を増やして回復を早める可能性を示す一方、実際の効果については意見の一致が得られておらず、作用機序にはさらなる研究が必要だと結論づけています。

美容・形成外科領域を扱った文献レビューもPubMedに登録されています。ここでは高圧酸素療法は組織の酸素化を改善し創傷治癒を助ける補助的な手段として評価されており、位置づけはあくまで補助(adjunct)にとどまります。

根拠の限界を先にお伝えします

私はむしろ、これらのレビューが指摘する限界のほうを重く見ています。圧力設定、1回あたりの時間、施術や手術に対してどのタイミングで行うかが研究ごとに異なり、結果が一様ではありません。最適な用量とタイミングはまだ定義されていないのが現状です。医学文献が扱う高圧酸素療法は、難治性創傷や放射線障害といった医療的な適応を中心に積み上げられた根拠であり、施術後のコンディション管理を目的にした回復設備とは性格が異なります。

そのため当院では、酸素カプセルを施術直後に体が重く感じられ、腫れや熱感が残っている時間を休みながら過ごしていただく場所としてご案内しています。施術の仕上がりは診断と機器設定、施術そのものによって決まり、回復ケアはその時間を心地よく通過するための役割です。

ビタミン点滴はどこまで言えるか

静脈投与は消化・吸収の段階を経ないため、経口摂取より血中濃度を高く上げられます。ここは薬物動態として明確です。ただし、血中濃度が上がるという事実と、それがどんな効果につながるかは別の問いです。

米国国立医学図書館PubMed Centralに掲載されている静脈内ビタミン療法に関するレビュー論文は、吸収障害や重度の脱水、栄養素の欠乏といった臨床的な必要がある患者群では利点が確認されている一方、健康な人のエネルギー・認知機能・免疫・肌状態の改善を目的とした静脈内ビタミン療法を裏づける科学的根拠は現時点で限られていると述べています。同論文は、病院外の環境での安全性と有効性を確かめる長期の臨床試験が必要だとも付け加えています。

当院がビタミン点滴をご案内する際も、この範囲に合わせています。長時間のフライトと詰まった日程、睡眠不足が重なった状態で、施術当日のコンディションを整える目的でご案内しており、肌の変化を目的とした施術とは切り分けて説明しています。基礎疾患や服用中の薬がある場合は、診察時に必ずお伝えください。

滞在日数が短い日程で、同じ建物であることの意味

当院の患者様の約9割は、施術を目的に海外から来院されます。滞在は2泊から6泊程度で、その中に診断、施術、回復、経過確認のすべてを収める必要があります。この日程で最も時間を取られるのは、たいてい移動です。

ウルセラPRIMEやサーマクールFLXといったリフティング施術、リジュラン・ジュベルックボリュームのような注入施術、ポテンツァRFマイクロニードリングは、施術直後の数時間、腫れや熱感、刺激感が残ります。この時間にメイクを直して電車に乗り宿泊先へ戻る動線が入ると、回復に使える時間はその分減ってしまいます。当院二拠点は診療室と客室が同じ建物にあるため、施術を終えたあとに酸素カプセルで休んだりビタミン点滴を受けたりしてから、そのまま客室に戻ることができます。翌日の経過確認も同じ建物の中で完結します。

UHCグループはUH SUITE、UH FLAT、UH CONTINENTAL、DANDELIONといったブランドでホテルを運営しており、予約アプリSTATION by UHCも提供しています。施術・宿泊・回復までの日程の組み方については、芸能人のような施術スケジュールは、ホテル内の皮膚科で組めますかで滞在日数別にさらに詳しくまとめています。

予約前に確認しておきたいこと

回復ケアを提供している施設をお探しであれば、問い合わせの際に次の点を具体的に聞いていただくことをおすすめします。当院に聞いていただいても、同じ基準でお答えします。

確認項目 なぜ重要か 質問例
提供条件 無料か有料か、どんな条件で無料になるか 「宿泊の有無に関わらず利用できますか」
場所 同じ建物か、移動が必要か 「施術する場所と回復スペースは同じフロアか同じ建物ですか」
利用タイミング 施術直後に使えるか、待機が必要か 「私の施術内容で当日利用しても問題ありませんか」
判断する人 受付案内なのか、医師の判断なのか 「利用できるかどうかは誰が決めますか」
対応言語 体調を正確に伝えられるか 「私の言語で説明してくれる担当者はいますか」

この五つを予約の段階で文書やメッセージとして残しておくと、到着後に条件が違っていたという状況の多くを避けられます。

FAQ

ホテルに宿泊しない場合、酸素カプセルは利用できませんか

無料でのご案内は、ホテルに宿泊する患者様を対象としています。宿泊せず施術のみを受けられる場合の利用可否と条件は予約相談の際にご案内しますので、診療予約と合わせてお問い合わせください。

施術を受けた当日にそのまま利用してもいいですか

施術の種類とその日の肌状態によって異なります。熱を使うリフティング施術の直後と注入施術の直後では回復の経過が違うため、利用タイミングは担当した医師が診察後に判断します。

妊娠中や持病があっても利用できますか

妊娠中、心肺疾患、中耳に関わる疾患、閉所恐怖の既往がある場合は利用が制限されることがあります。服用中の薬と既往歴を診察時にお伝えいただければ、個別に利用可否を確認します。

回復ケアを受けると施術結果が良くなりますか

美容目的の回復に関する根拠はまだ確立の途中にあるため、当院では施術後の時間を快適に過ごすための空間と処置として説明しています。

帰国便の時間が迫っている場合、日程はどう組めばいいですか

出国日から逆算する方法が安全です。施術ごとの回復期間を基準に最後に受けられる施術日を先に決め、その手前に診断と相談の日程を配置します。予約の問い合わせ時に航空券の日付をお知らせいただければ、その基準で日程をご提案します。

ご相談をご希望の方へ

施術の種類と滞在日数、宿泊日程を合わせてお知らせいただければ、回復ケアまで含めた動線をご案内します。江南院・瑞草院の診療案内とご予約はuhcell.comでご確認いただけます。日本語・中国語・英語での相談にも対応しています。