
40代のリフティング相談で確認すべき5つのポイントとは
2026年8月3日
- リフトアップ
こんにちは、UH CELL Clinic江南院の代表院長を務めている金淵珍です。40代の患者様の相談で最も多くいただく質問は「どの機器が一番効果がありますか」というものです。ですが、私が診療の中で結果を左右すると感じているのは機器のブランドではありません。①診断した人が施術まで設計するか、②肌の状態に合わせてエネルギーの種類と深さを調整するか、③腫れやむくみが落ち着くまで回復できる環境と時間が確保されているか、この3点です。この記事では、相談の段階で実際に確認していただきたい5つのポイントを順番に整理します。
40代の肌でなぜたるみが目立ち始めるのか
リフティングの相談に入る前に、なぜ40代からたるみが目立ちやすくなるのかを知っておくと、相談で聞くべき質問の方向性が変わってきます。肌の弾力はコラーゲンとエラスチンという二つのタンパク質が支えています。コラーゲンは肌の骨組みのような役割を担い、エラスチンは伸びた肌を元の形に戻す役割を担っています。皮膚科学分野の複数のレビューによれば、コラーゲンの生成量は20代半ばから毎年おおよそ1〜1.5%ずつ減少するとされ、米国の学術誌American Journal of Pathologyに掲載されたVaraniらの研究では、25歳から80歳にかけてコラーゲンの分泌量が最大38%減少すると報告されています。
問題はエラスチンの方です。エラスチンはタンパク質の構造上非常に安定しているため、生合成自体は人生の前半では比較的緩やかに維持されますが、その後は分解が優位になっていきます。Nature Scientific Reportsに掲載された真皮エラスチン線維構造に関する研究でも、エラスチン線維の劣化は40歳以降に明確に進行することが確認されています。つまりコラーゲンはなだらかに減少する一方で、エラスチンは40代を境に分解が加速するということです。同じ「たるみ」でも、40代になって初めて自覚するたるみは、20〜30代の頃に感じる肌のハリの変化とは、原因の比重が異なると私は考えます。だからこそ相談では「シワ」ではなく「弾力の戻る力」を基準に診断することが重要です。
確認1 — 診断した人が施術まで設計しているか
相談と施術の担当が分かれている体制では、カウンセラーが決めた方向性を施術担当者がそのまま引き継ぐことがあります。40代の肌は部位ごとにたるみの原因が異なるため、診断した人がそのまま施術も担当する場合、エネルギーの深さや強さをその場で調整しやすくなります。
私はソウル大学大学院を卒業し、ソウル大学病院で研修を受けました。現在はAllergan(ジュビダーム・ボトックス)のファカルティを務め、PotenzaとUltherapyのZ Key Doctorに指定されています。相談では肌の厚みとたるみの部位を私自身が診断したうえで、同じ場で施術の設計まで行っています。相談の際は「今日診断してくださる方が、実際の施術も担当されますか」を最初に確認されることをおすすめします。
確認2 — 機器の名前より、狙う層とエネルギーの深さ
リフティング機器は大きく超音波(HIFU)系と高周波(RF)系に分かれます。超音波系は真皮からSMAS層と呼ばれる深い層まで焦点を絞って熱エネルギーを届け、コラーゲンの生成とエラスチンのリモデリングを促す仕組みが広く報告されています。一方、高周波系の研究では、単極型の高周波が真皮の温度をおおよそ42〜65度まで上昇させ、コラーゲンのらせん構造の一部を変性させることで、その場での収縮と引き締め効果を生むことが報告されています。高周波が主に上部から中間の真皮を狙うのに対し、超音波系はより深い真皮からSMAS層まで届くという違いがあります。
つまり「どの機器か」よりも「自分の肌のどの層、どの深さがたるんでいるか」を先に見極めることが優先されます。当院ではUltherapy PRIMEやSofwaveといった超音波系と、Thermage FLXやOligioXといった高周波系の両方を扱っており、診断の結果に応じて単独あるいは両方を組み合わせる設計を行っています。以下は両系統の臨床的に報告されている仕組みを整理した表です。
| 区分 | エネルギー方式 | 主に狙う層 | 報告されている仕組み |
|---|---|---|---|
| 超音波(HIFU)系 | 集束超音波 | 真皮下層〜SMAS層 | 熱凝固ゾーンの形成 → その場での収縮 → コラーゲン・エラスチンの新生とリモデリング |
| 高周波(RF)系 | 単極・多極高周波 | 上部〜中間の真皮 | コラーゲンらせん構造の部分的な変性 → その場での収縮と引き締め |
両系統を組み合わせる場合、上部の真皮は高周波で、より深い層は超音波でアプローチして結果を補い合う方法も報告されています。ただし組み合わせるかどうかは肌の厚みやたるみの程度によって相談の中で判断すべき事柄であり、すべての40代に一律に当てはまる公式ではないと私は考えます。
確認3 — 施術後の回復が同じ建物内で完結するか
40代のリフティング相談で見落とされがちなのが「施術が終わったあと、どこで休むのか」という質問です。腫れや赤みが残った状態で移動すると、冷却や安静の時間を十分に取ることが難しくなります。特に地方や海外から来院される場合や、日程に余裕がない場合は、回復計画そのものが施術内容以上に重要な変数になると私は感じています。
当院の江南院はUH FLAT SIGNATURE江南というホテルの建物2階・3階に位置する、ホテルの付帯施設として運営されています。別棟の提携クリニックではなく、ホテルの内部にあるという意味です。このホテルにご宿泊の場合、酸素チャンバーとビタミンIV点滴を無料でご利用いただけるため、施術直後から同じ建物の中でむくみの緩和とコンディション管理を続けることができます。なお、これらは宿泊者限定のサービスです。瑞草院も同様にUH FLAT The瑞草の建物内に位置しています。相談の際は「施術後の回復はどこで、どのように行いますか」を具体的に質問されることをおすすめします。
確認4 — 回復期間中の現実的な制約を説明されているか
リフティング施術後に見られる腫れ・赤み・内出血は臨床的にもよく報告される経過ですが、その期間をあらかじめ把握しておくことで日程を組みやすくなります。一般的に施術部位の赤みと腫れは施術直後から現れ、最初の48時間前後で最も目立ち、3〜5日ほどで目に見えて落ち着いていきます。圧迫や血管への刺激で生じる内出血は、完全に消えるまで1〜2週間ほどかかることがあります。この期間中に重要な予定(撮影、結婚式への出席、出張など)がある場合は、施術の時期をそれに合わせて前後させる調整が必要です。
相談の際は、次の点を確認されることをおすすめします。
- 腫れや内出血が最も目立つ時期(おおむね48時間前後)
- 日常生活に戻れる時期とメイクが可能になる時期
- 重要な予定までの間隔が足りない場合、強度を下げるか日程を調整する代替案があるか
確認5 — 術後対応の基準と緊急時の連絡体制があるか
リフティング施術後の腫れ・赤み・内出血のほとんどは時間の経過とともに自然に落ち着きますが、まれにすぐにクリニックへ連絡すべき症状があります。施術部位の皮膚が蒼白に変化する、強い痛みが続く、視界に異常を感じるといった場合です。こうした症状が出た場合は自己判断で様子を見るのではなく、施術を受けたクリニックにすぐ連絡することが大切だと私は考えています。
当院の江南院には日本語・中国語・英語に対応する通訳スタッフが常駐しており、言語の壁なく術後の相談をしていただけます。相談の際は「施術後に異常な症状が出た場合、何時まで、どのような方法で連絡できますか」を確認しておかれることをおすすめします。
まとめ — 5つの確認ポイント
- 診断した人が施術まで設計しているか
- 機器の名前ではなく、自分の肌の層に合ったエネルギーの種類と深さを説明してくれるか
- 施術後の回復が同じ建物の中で完結するか
- 腫れ・内出血が落ち着く期間と日程調整の方法を説明されているか
- 術後の連絡体制と緊急時の基準が明確か
機器のブランドよりもこの5つを基準に相談内容を比較していただくと、40代のリフティングを検討する際に見落としがちな変数を減らすことができます。クリニック選び全体の基準について詳しく知りたい方は、40代の韓国リフティング治療、クリニック選びの5つの基準の記事もあわせてご覧ください。ホテル内クリニックの実際の仕組みについては、江南のホテル内皮膚科は実在する?「ホテル提携」との違いを検証でも詳しく解説しています。
FAQ
リフティングは何歳から検討すればよいですか
明確な年齢の基準はありません。ただし、エラスチンの分解が40代以降に明確に加速するという研究結果を踏まえると、たるみを初めて自覚し始めた時期に一度診断を受けて肌の状態を確認しておくことは有用だと考えます。
超音波と高周波、どちらか一方だけでもよいですか
肌の厚みとたるみの程度によって異なります。上部の真皮を中心とした弾力低下であれば高周波だけでも効果が見込め、SMAS層までたるみが進んでいる場合は超音波系を組み合わせることが検討されます。診断を受けずに機器だけを先に決めることはおすすめしません。
施術後すぐにサウナや運動をしてもよいですか
施術直後は熱感や腫れが残っている状態のため、サウナや激しい運動を行うと腫れが悪化することがあります。相談時に案内された回復期間の間は、体温を上げる活動を避けることをおすすめします。
短い滞在日程でも相談から施術まで完結できますか
可能ですが、回復にかかる時間を踏まえて日程を組む必要があります。腫れが落ち着く前に長時間の移動をすると、腫れが長引くことがあるため、施術当日はできるだけ安静に過ごせる時間を確保しておくことをおすすめします。
複数回に分けて受けるのと、一度に強く受けるのはどちらがよいですか
肌の状態と回復に充てられる時間によって異なります。回復期間を短く抑えたい場合は強度を下げて複数回に分ける方法が検討され、日程に余裕がある場合は診断に応じて別の設計も可能です。決まった正解があるというより、相談を通じた個別の設計を優先すべきだと私は考えています。
