帰国前のあざケアに!ビタミンC点滴が飲むタイプより選ばれる理由

2026年8月14日

  • 点滴

帰国前のあざケアに!ビタミンC点滴が飲むタイプより選ばれる理由

こんにちは!
ユーエイチセルクリニック 江南店(UHCELL Clinic Gangnam)代表院長のキム・ヨンジンです。

短い日程でソウルにお越しになる方から、施術後によくご相談いただくお悩みのひとつが「あざ」です。

結論からお伝えすると、帰国までにあざをできるだけ落ち着かせたい場合、飲むタイプのビタミンCよりも、クリニックで血管に直接投与する高濃度ビタミンC点滴のほうが有利です。

さらに、グルタチオンを併用することで、回復のペースがもう一段早まる方も多く見られます。

ただし、この方法はすべての方に当てはまるわけではありません。
点滴を受ける前に必ず確認しておきたい禁忌についても、あわせてご説明します。

飲むビタミンCでは血中濃度を十分に高めにくい

腸でビタミンCを吸収する通路は、ナトリウム依存性ビタミンC輸送体という特定のタンパク質が担っています。
この通路には限りがあり、摂取量が増えるほど吸収効率は大きく低下します。
米国国立科学アカデミー紀要に掲載された薬物動態研究では、200mgを摂取した場合の吸収率はほぼ100%に近い一方、1,250mgまで増やすと吸収率は46%程度まで低下すると報告されています。
吸収されなかった分は、そのまま尿や便として体外に排出されます。

血中濃度で見ても、限界は明確です。
海外の薬物動態モデリング研究では、健康な成人が1回3gを1日6回、繰り返し摂取しても、血中ビタミンC濃度はおよそ220µmol/Lの手前で頭打ちになると報告されています。
体が吸収できる量には限りがあるため、余った分はそのまま排出されてしまいます。

施術部位で切れた血管をできるだけ早く整えるには、そのタイミングで血中ビタミンC濃度を高く保つことが重要ですが、飲むタイプでは吸収量に限界があるため、十分な濃度まで一気に高めることが難しいのです。

点滴なら血中濃度を一気に高められる

同じ研究では、点滴投与時の数値も示されています。
点滴投与では10g前後でも、血中濃度が経口摂取では到達しにくい水準まで一気に上昇し、100gでは15,000µmol/Lを超える水準に達します。
飲むタイプでは何度繰り返しても超えにくい220µmol/Lと比べると、桁違いの差があることがわかります。
点滴投与では消化管での吸収を介さずに血液中へ直接投与するため、短時間で高い濃度を作ることができます。

私たちのクリニックで回復ケアとしてご案内している10gの高濃度ビタミンC点滴も、この仕組みを利用しています。
施術直後のように血管が局所的に切れて炎症反応が進んでいるタイミングで血中濃度を一気に引き上げ、短い滞在日程の中で回復のペースを少しでも前倒しすることを目的としています。

ビタミンCがあざの回復を支える二つの働き

ビタミンCがあざの回復に関わる働きは、大きく二つに分けられます。

ひとつは、コラーゲンの合成です。
ビタミンCは、コラーゲンを作る過程で働くプロリル水酸化酵素とリシル水酸化酵素にとって、欠かせない補助因子として機能します。
これらの酵素が正常に働くことで、血管壁や結合組織のコラーゲン構造が整えられ、切れた血管からさらに血液が漏れ出して内出血が広がるのを抑えることにつながります。

もうひとつは、抗酸化作用です。
施術部位は血管の損傷によって、局所的に酸化ストレスや炎症反応が高まった状態になります。
ビタミンCは、このとき発生する活性酸素を中和し、炎症反応を和らげる働きがあります。その結果、腫れや痛みが落ち着いていく過程にも関わります。

グルタチオンを併用することで期待できる相乗効果

ビタミンCは活性酸素に電子を渡すと、自身も酸化した形(デヒドロアスコルビン酸)に変わります。
この酸化した状態では、そのまま抗酸化作用を発揮することができません。

この状態を元に戻す経路は「グルタチオン・アスコルビン酸回路」と呼ばれ、グルタチオンが電子を渡すことで、酸化したビタミンCを元の還元型に戻し、再び利用できる状態にします。

つまり、ビタミンC単独では、血管内で酸化された分だけ消耗されていきますが、グルタチオンを併用することで、すでに酸化した一部のビタミンCを再び活性化して利用できるため、抗酸化作用をより長く保つことが期待できます。

私たちのクリニックで両成分を併用した点滴を回復ケアとしてご案内しているのも、この働きを考慮しているためです。

両方を受けた患者様の中には、あざの回復だけでなく、施術後にくすんで見えていた肌色まで整ったように感じる方もいらっしゃいます。
ただし、これはあくまで体感であり、効果の感じ方にはもともとの肌状態や施術の種類などによって個人差があります。

点滴を受ける前に確認したい二つのポイント

高濃度ビタミンC点滴は、すべての方が受けられるわけではありません。
カウンセリングの際には、安全に点滴を受けられるかどうかを確認するため、特に二つの項目を確認します。

G6PD欠損症

G6PDは、赤血球を酸化ストレスから守る働きを持つ酵素です。
遺伝的にこの酵素が不足している方が高濃度のビタミンCを点滴すると、赤血球が急激に破壊され、溶血性貧血を起こす可能性があります。

高濃度ビタミンC点滴に関する海外の臨床試験でも、このリスクを考慮し、参加者の登録前にG6PD活性を確認し、値が低い場合は対象から除外する基準が設けられています。
関連する症例文献をまとめたメタ分析でも、G6PD欠損のある方に高用量の静脈内ビタミンCを投与した後、溶血が生じた例が複数報告されています。

G6PD欠損症は、本人が気づかないまま過ごしている場合もあります。
ご家族の既往歴や過去の検査歴がある場合は、カウンセリングの際に必ずお伝えください。

腎結石の既往または家族歴

ビタミンCは体内で代謝される過程で、一部がシュウ酸に変わります。
このシュウ酸が尿中でカルシウムと結合すると結晶ができ、腎結石の原因となることがあります。

腎臓に関する学術誌に掲載された大規模コホート研究では、1日1,000mg以上のビタミンCサプリメントを継続的に摂取していた男性は、摂取していない男性と比べて腎結石の発生リスクが高かったと報告されています。

腎結石や尿路結石の既往がある方、またはご家族に既往がある方は、高濃度ビタミンC点滴を受ける前に必ず医師へご相談ください。
体の状態に合わせて、別の回復ケアを検討することが大切です。

点滴後に意識していただきたいこと

高濃度ビタミンC点滴の直後は、一時的にのどが渇いたり、口の中が乾燥したりすることがあります。
高用量の静脈内ビタミンCに関する臨床試験の説明同意文書でも、投与直後の口渇感やのどの渇きは、比較的よくみられる軽い反応として記載されています。

多くの場合、水分をとることで自然に落ち着く一時的な反応ですが、先ほどご説明したシュウ酸を尿として排出するうえでも、水分をしっかりとることは大切です。

点滴後は、普段より少し多めに水分をとることをおすすめします。

短い滞在期間での回復ケアの進め方

短期滞在の場合は、回復ケアをいつ、何回受けるかについても、あらかじめ日程に組み込んでおく必要があります。

施術当日、または翌日のカウンセリングで、あざや腫れの状態を実際に確認したうえで、点滴が必要かどうか、何回受けるのが適切かを判断するのが基本的な流れです。
回復のための空間と施術を受ける場所が同じ建物内にあれば、こうした状態確認や再カウンセリングのために別の場所へ移動する必要がなく、残りの滞在日程に合わせて状態を確認してもらいやすくなります。
この点についてはリフティングで一番大切なのは機器名より「どこで回復するか」ですでも詳しくご紹介しています。

また、施術の種類によって、回復中に注意すべきポイントや管理の優先順位が異なることも考えておく必要があります。

例えば、フィラーのような注入系の施術では、腫れや内出血が出るタイミングに加えて、運動・飲酒・サウナをいつから再開できるかなどを段階的に管理する必要があります。
この点についてはフィラー後、腫れ・内出血があるとき、運動・飲酒・サウナはいつから?で詳しくご確認いただけます。

よくある質問|FAQ

ビタミンC点滴は施術当日に受けても大丈夫ですか?

施術直後から受けられる場合もありますが、施術の種類や施術部位、その時点での出血や腫れの状態によって判断が異なります。
そのため、施術後の状態を担当医師が確認したうえで、点滴を受けるかどうかを決めることが大切です。

出血や腫れが強い場合は、まず施術部位の状態を確認し、必要な処置を優先したうえで、その後に点滴を受けていただく場合もあります。

何回受ければ効果を感じられますか?

あざの程度やご本人の回復のペースによって、必要な回数は異なります。
短い滞在日程の場合は、カウンセリングで現在の状態を確認したうえで、残りの日程に合わせて、何回受けるのが適切かを相談して決めるのがおすすめです。

G6PD欠損症かどうかはどうすればわかりますか?

血液検査で確認できます。
これまで検査を受けたことがなく、ご家族にG6PD欠損症と診断された方がいる場合は、カウンセリングの際に必ずお伝えください。

G6PD欠損症の有無を確認できない場合は、高濃度ビタミンC点滴を避け、低濃度の代替案や別の回復方法をご案内します。

普段から飲むビタミンCを多めにとっていますが、点滴を受けても問題ありませんか?

普段の経口摂取と、ビタミンC点滴の禁忌は別の問題として考える必要があります。
ただし、腎結石の既往がある場合は、飲むタイプでも点滴でも高用量のビタミンCを避けたほうがよいため、普段の摂取量にかかわらず、まずは既往歴を確認することが大切です。

点滴を受けた直後に飛行機に乗っても大丈夫ですか?

点滴そのものが飛行機への搭乗に影響することは基本的にありませんが、施術部位の腫れや痛みの状態によって判断が変わる場合があります。
長距離のフライトを控えている場合は、点滴を受けるタイミングとあわせて、施術部位の状態も確認してもらうことをおすすめします。

帰国日程が決まっている場合は、カウンセリングの際にあらかじめお伝えいただければ、残りの滞在期間に合わせて回復ケアの順番やタイミングをご案内いたします。
日本語でのご相談にも対応していますので、ご不安な点があれば遠慮なくお申し付けください。

※肌の反応や回復期間には個人差があります。正確な診断・施術計画については、専門医にご相談ください。

以上、ユーエイチセルクリニック 江南店(UHCELL Clinic Gangnam)代表院長 キム・ヨンジンでした。
最後までご覧頂きありがとうございました!

 

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