
毛穴とキメの治療は日本の皮膚科と何が違う?江南店院長が解説
2026年9月25日
- ポテンツァRFニードル
毛穴が目立つ原因は皮脂分泌・毛穴まわりのハリ低下・毛包の大きさという三つの軸に分けられ、治療はどの軸が主因かを見極めてから選びます。韓国のクリニックで変わるのは治療の中身そのものではなく、短い滞在の中でカウンセリング・機器選択・回復確認を一つの流れとして組み立てられる点です。レチノイドや紫外線対策といった基本のケアは、帰国後にかかりつけの皮膚科で続けていただくのが望ましいです。
こんにちは! ユーエイチセルクリニック 江南店(UHCELL Clinic Gangnam)代表院長のキム・ヨンジンです。この記事は「住んでいる国の皮膚科ではできない毛穴・キメの治療を、韓国のクリニックなら受けられるのか」という質問にお答えするために書きました。
正直に申し上げると、近くの皮膚科ではできない治療が特別にあるわけではありません。同じ治療をどんな順序と院内の移動で組み立てるかが変わります。ですのでカウンセリングでは、機器の名前より先に「なぜこの方の毛穴が目立つのか」を分けて考えます。
毛穴が目立つ三つの原因
毛穴は毛と皮脂腺が集まる毛包の出口です。Parvarらの研究チームがJournal of Cosmetic Dermatology誌(2023年)に発表した総説は、大きな毛穴をこの出口が広がった状態として説明し、主な原因に皮脂分泌の増加、毛穴まわりのハリ低下、毛包の体積増加を挙げました。同じ総説は年齢、性別、遺伝、紫外線への露出も毛穴に影響すると整理しています。学術誌Dermatologic Surgeryに掲載された毛穴に関する総説も同じ三つの原因を示したうえで、繰り返すニキビと性ホルモン、日頃のスキンケア習慣が毛穴の状態を変えうると付け加えています。
この区分が大切な理由は、原因ごとに合う対処が違うためです。皮脂が主な原因の毛穴にコラーゲン刺激だけを繰り返しても、期待ほど変わらないことがあります。ハリが落ちて広がった毛穴は、皮脂だけ抑えても限界があります。
| 原因の軸 | カウンセリングで確認する手がかり | 検討する対処 |
|---|---|---|
| 皮脂分泌 | 鼻・額を中心としたテカリ、黒ずみ、皮脂量 | 皮脂調整の外用薬、レチノイド、ボトックスによる皮脂抑制 |
| ハリ低下 | 頬の毛穴、加齢と紫外線への露出歴、小じわを伴う | ポテンツァのような高周波マイクロニードリング、コラーゲン刺激系の施術 |
| 毛包の体積 | 太い毛が見える部位の毛穴 | レーザー脱毛の検討(総説では理論上の可能性として言及) |
| ニキビ跡を伴う | くぼんだ跡と凹凸のあるキメ | 高周波マイクロニードリング |
実際の顔では二つ以上の原因が重なっていることが多くあります。一つの機器で全体を解決しようとするより、部位ごとに原因を分けて組み合わせる方が現実的です。
自宅でできるケアはどこまでか
基本のケアはどの国で受けても変わりません。米国皮膚科学会(AAD)は、SPF30以上で幅広い波長をカバーする日焼け止めを、天候にかかわらず毎日使うよう勧めています。また毛穴をふさがないノンコメドジェニック製品を選び、1日2回ぬるま湯でやさしく洗顔するよう案内しています。熱いお湯や強くこする洗顔は肌を刺激し、毛穴をより目立たせることがあるとも説明されています。角質ケアは毛穴を目立ちにくくする一方、肌を傷めない方法で行う必要があると米国皮膚科学会は強調しています。
ビタミンA誘導体であるレチノイドの外用薬も、毛穴に関する総説で治療の選択肢として挙げられています。継続して使いながら経過を見るケアのため、ソウルに数日滞在する間よりも、帰国後にかかりつけの皮膚科で管理していただく方が合っています。海外から来られた患者さんには、この点をはっきりお伝えしています。
エネルギー機器治療の根拠と限界
診察室で行える治療の中心はエネルギー機器です。先ほどのJournal of Cosmetic Dermatology誌(2023年)の総説は、非剥離性の高周波と単極性高周波の機器が皮脂分泌を減らし、真皮のコラーゲン束を増やして大きな毛穴を改善すると整理しました。超音波機器も深い組織に働きかけ、コラーゲンと弾性線維の生成を促す可能性があるという研究が紹介されています。
高周波マイクロニードリングは、細い針が肌に入ったのち、狙った深さで高周波エネルギーを伝える方法です。Ren氏らの研究チームがJournal of Cosmetic Dermatology誌(2022年)に報告した後ろ向き研究は、毛穴が広がった患者75名の治療記録を分析しました。初回施術後に中等度以上の改善が見られた割合は鼻で13.8%、額で8.9%、頬で11.1%で、施術回数が増えるほど改善率も上がりました。平均施術回数は1.7回でした。
患者さんの立場から見ると、一度の施術で大きく変わるケースは多くなく、回数を重ねて効果を積み上げる治療だということです。同じ研究では主な副作用として一時的な痛み、赤み、腫れが挙げられ、一部の患者にニキビのような発疹が生じました。研究チームも、より大規模な前向き研究で結論を確かめる必要があると述べています。
注射による治療も研究が進んでいます。先ほどのJournal of Cosmetic Dermatology誌(2023年)の総説は、ボトックスが皮脂腺のアセチルコリン受容体を抑えて皮脂分泌を減らすと説明しています。米国立衛生研究所(NIH)のPMCで公開されているボトックスとヒアルロン酸フィラーの併用に関する研究では、真皮のむくみや触れて分かるしこりのような反応が観察され、研究チームは慎重な患者選びと正確な注入技術の重要性を強調しました。
韓国クリニックの毛穴治療をとりまく環境
韓国保健福祉部(2025年)の発表によると、2024年に韓国を訪れた外国人患者は117万人で、このうち皮膚科の患者は70万5千人と56.6%を占めました。医療機関の種類では医院級が82.0%、地域では首都圏が85.4%でした。国別では日本、中国、米国、台湾の順だったと、韓国政府公式ポータルであるKorea.netが伝えています。
この数字は、海外の患者がどの診療科と地域に集まっているかを示す資料です。私たちの江南店も患者さんの約9割が海外から来られる方で、帰国日を基準にカウンセリング、施術、経過確認を組み立てることが診療の基本の流れになっています。
国内の医師の治療傾向を示す資料もあります。米国立衛生研究所(NIH)のPMCで公開されている調査は、韓国美容外科・レーザー学会の秋季シンポジウムで、ポリヌクレオチド(PN)注射を毛穴治療に使う医師407名を対象に行われました。皮脂過多による毛穴には75.7%、ハリ低下による毛穴には87.7%、ニキビによる毛穴には72.2%がPNを使うと回答しています。この結果は医師が感じた効果と使用状況をまとめた資料であり、対照群を置いた比較研究より根拠のレベルは低くなります。私はこの限界も、カウンセリングでそのままお伝えしています。PN系スキンブースターやエクソソームの持続期間の根拠は、リジュランと水光注射、持続期間の根拠はどれくらい違うのかにまとめてあります。
江南店ではこう組み立てます
江南店では、まずお一人おひとりの肌の状態を確認し、その結果に応じて治療を組みます。毛穴とキメのカウンセリングで候補になる施術はポテンツァ、オリジオX、リジュランヒーラー、スキンバイブ、スキンブースターなどで、どの組み合わせが合うかは原因の軸と滞在日程を見て決めます。うるおいとツヤが主なお悩みであれば、水光注射は成分と滞在日数で選ぶ?江南店院長の見立て方が先に参考になります。
私の経歴も判断の助けになるよう、公開されている事実の通りに記します。私はソウル大学校大学院を卒業し、ソウル大学病院で研修を受け、Allergan(ジュビダーム・ボトックス)のfaculty、ポテンツァ・ウルセラのZ Key Doctorとして活動しています。大韓臨床美容医学会の講師、大韓美容成形レーザー医学会の正会員でもあります。江南店には日本語・中国語・英語に対応できる通訳スタッフが在籍しており、原因の説明や副作用の案内を母国語や英語で受けていただけます。
院内の移動も設計の一部です。江南店はUHCグループのホテルであるUH FLAT SIGNATURE GANGNAM(テヘラン路8ギル13、WDビル)の2・3階に付帯施設として位置しており、施術は個室で受けていただけます。UHCホテルに滞在される方であれば、高周波マイクロニードリングの後に赤みや腫れがある状態で長く外を移動せずに客室へ戻ることができます。UHCホテルの宿泊者は酸素カプセル30分またはビタミン点滴のどちらか一方を無料で選べ、両方利用する場合はビタミン点滴が55,000ウォンになります。詳しい条件は公式のプロモーションページでご確認いただけます。
滞在日程に合わせた進め方
- 到着前:正面と両側面の写真、直近に受けた施術の履歴、使用中のレチノイドやニキビ薬を事前にお知らせください。原因の軸をある程度見立てたうえで日程を組めます。
- カウンセリングと肌の状態確認:部位ごとに皮脂、ハリ、毛包、瘢痕のどの軸が大きいかを確認し、今回の来院で行うことと次回に持ち越すことを分けます。
- 施術:回数を重ねて効果を積み上げる治療であることを前提に、今回の滞在期間で無理のない強さと範囲を決めます。
- 滞在中の経過確認:赤みや腫れが落ち着く速さには個人差が大きいため、帰国前にもう一度肌の状態を見る予定をおすすめします。
- 帰国後:日焼け止め、洗顔、レチノイドといった基本のケアは現地の皮膚科で続けていただき、次回の時期は経過を見ながら一緒に決めます。
カウンセリング前に確認したいこと
- 自分の毛穴が皮脂、ハリ、毛包、瘢痕のどの軸によるものか説明を受けたか
- 提案された機器や注射がその原因の軸とどうつながるか理解できたか
- 想定される回数と今回の来院で行う範囲を分けて聞いたか
- 施術後の赤み、腫れ、発疹といった反応と対処法を母国語や英語で案内されたか
- 帰国日と回復確認の予定が合っているか
- 帰国後に現地の皮膚科で続けるケアの内容を伝えられたか
滞在日程とお悩みの部位を教えていただければ、今回の来院で行う範囲から一緒に整理いたします。
よくある質問|FAQ
毛穴を完全になくすことはできますか?
毛穴は毛と皮脂が出る正常な構造です。米国皮膚科学会も、正しいケアで毛穴を目立ちにくくできると説明しています。治療の現実的な目標は、広がった出口を目立ちにくくし、キメを均一に近づけることです。
肌の色が濃いめですが、高周波マイクロニードリングを受けられますか?
Steven F. Weiner氏がFacial Plastic Surgery Clinics of North America誌(2019年)に発表した高周波マイクロニードリングの総説は、複数の研究で肌の色が濃いタイプでもリスクが低く報告されているとまとめたうえで、安全性と効果のために施術設定を最適化することが欠かせないと強調しています。私はカウンセリングで色素沈着の経験や肌の反応をまず確認してから強さを決めています。
毛穴治療とリフティングを同じ来院で受けられますか?
部位や機器、肌の状態によって可否は変わります。同じ日に複数のエネルギーを重ねると赤みや腫れが強く出ることがあるため、滞在日程と回復の余裕を見て同日にするか日を分けるかを判断します。
ニキビがある状態でも毛穴治療を始められますか?
炎症を伴うニキビが活発な場合は、毛穴よりニキビのコントロールを優先することが多くなります。繰り返すニキビは毛穴の状態に影響する要因として総説でも触れられているため、現在服用中または使用中の薬を教えていただければ、順序を一緒に決めます。
※ 肌の反応や回復期間には個人差があります。正確な診察や施術内容については、専門医にご相談ください。
