
江南の皮膚科でパッケージ契約と診断先行、順番はどう違う?
2026年9月9日
- スキンケア
パッケージを先に販売するクリニックは商品を決めてから肌をその商品に合わせ、診断を先に行うクリニックは肌測定の結果が出てから施術の種類、順序、回数を決めます。同じたるみでも真皮層の問題なのか、より深い支持組織の問題なのかで選ぶべき機器は変わり、色素は順序を急ぐとかえって濃くなることがあります。決済が診断の前にあるか後にあるかを確認するだけで、この二つの方式は見分けられます。
こんにちは。瑞草UH CELLクリニック江南院で診療している金淵振です。相談室で最も多く受ける質問はこれです。「ホームページに5回パッケージの価格が載っているクリニックもあるのに、なぜここでは先に診てからと言われるのですか」。答えは価格表ではなく、順序にあります。決済単位が先に決まると診断はその単位を正当化する手続きに回され、測定が先に終わると決済単位は診断結果から導かれます。
商品が先に決まると何が起こるか
美容施術のパッケージは多くの場合、機器名と回数の組み合わせで構成されています。特定のリフティング機器5回、スキンブースター3回、トーニング10回といった形です。この構成は決済の利便性のために作られたもので、それ自体が問題というわけではありません。問題は、患者様がその組み合わせを先に選んでから診察室に入る場合に生じます。
肌のたるみ、しわ、くすみ、弾力低下は見た目には似ていても、原因となる層が異なります。表面のきめが粗くなり光を均一に反射できずくすんで見える場合、色素そのものが増えている場合、血管拡張で赤みが乗ってトーンが濁って見える場合があり、それぞれに必要な処置は異なります。組み合わせがすでに決まっている状態では、この見分けが治療計画を変える力を持たず、残り回数をどう消化するかという説明に置き換わってしまいます。
私は、診断結果が患者様の期待とずれているときに、そのずれをはっきり伝えられる状態でなければ診療が成立しないと考えています。リフティング施術を希望して来院されても、測定の結果、表皮のバリア機能が崩れていて赤み指標が高ければ、熱エネルギーを入れる予定より先に鎮静とバリア回復を優先したほうがよいのです。この判断は決済が済んだ後では実質的に下しにくくなります。
測定データが次回受診の基準になります
診断を先に行うという言葉の核心は、相談時間の長さではなく記録の形にあります。目で見た印象は照明や化粧、その日の体調で揺れるため、次回受診で比較できる形の記録が残っている必要があります。
VISIA系の顔面撮影分析機器がこの役割を担います。Helga Henseler氏がGMS Interdisciplinary Plastic and Reconstructive Surgeryに2022年に発表した検証研究では、19名の顔をスキンケア使用前と3か月後の2時点で撮影し、シミ、しわ、きめ、毛穴、UV色素、茶色斑、赤色斑、ポルフィリンの8項目をパーセンタイル、特徴数、絶対値の3方式で測定しました。左側、正面、右側の3方向の測定値間の相関を統計的に確認したうえで、この機器が化粧品を見せるためだけの道具にとどまらず、臨床追跡研究に使える客観的データを提供すると結論づけています。著者はドイツ・デュッセルドルフのKlinik am Rheinの形成・美容外科に所属しています。
Scientific Reportsに2024年に掲載された顔面画像機器の比較研究では、VISIAが標準光、紫外線光、交差偏光撮影を組み合わせて色素異常を評価するために最も広く使われている前面分析機器であると述べられています。この研究は新しい機器と既存機器の色素・紅斑の定量値を比較し、機器の測定値と皮膚科専門医の臨床評価の間の相関も確認しています。
測定値が残ると、3つのことが可能になります。第一に、今何がどれだけ悪化しているかを患者様と同じ画面を見ながら話せます。第二に、施術後の変化が気分の問題なのか指標の問題なのかを切り分けられます。第三に、次回受診の計画を印象ではなく数値の変化の上に立てられます。
ただし撮影機器は診断の一つの軸にすぎません。撮影分析は表面と浅い層の情報を定量化することに強く、色素が表皮にあるのか真皮まで下がっているのかといった深さの判断は、診察室での照明検査と拡大観察を加えて初めて整理されます。当院が撮影結果を院長による診察と必ず組み合わせて見ている理由はここにあります。
同じたるみでも層が違います
リフティングの相談で患者様が最も気にされる質問は、ウルセラとサーマジーのどちらが良いかというものです。この2つの機器は目標とする層が異なるため、優劣ではなく適応で答えるほうが正確です。
Journal of Cosmetic Dermatologyに2025年に掲載された微小焦点式超音波(MFU-V)に関する総説は、この機器が1.5mm、3.0mm、4.5mmの深さでコラーゲンが豊富な構造、すなわち深部真皮と表在筋膜系(SMAS)を標的とし、新生コラーゲン形成に適した60〜70度の温度域を作って局所的な熱凝固点を形成すると整理しています。焦点を絞って特定の深さに熱を集める方式のため、支持構造が下がって輪郭がぼやけている場合に理にかなっています。
単極性高周波は表皮を冷却しながら、浅い層から中間真皮にかけて熱を分散させる方式です。肌の厚み、きめ、弾力の変化を目標にする場合に選択します。
この2つの方式を同じ人の顔で直接比較した臨床研究もあります。Dermatologic Surgeryに2019年に掲載された無作為化split-face評価者盲検研究では、軽度から中等度のたるみがある20名に、片側は微小焦点式超音波、もう片側は単極性高周波を同日に施術し、6か月間追跡しました。結果はどちらの方式も顔・首のたるみ等級を軽減させるというものでした。対象者が20名という小規模研究であるため、どちらかが常に優れているという結論には拡張できませんが、私はこの結果を「層の異なる2つの道具が、それぞれの適応で機能する」根拠として読んでいます。
つまり診断結果票に「たるみ」とだけ書かれていては機器を選べません。どの層で何がどれだけ変化しているかが書かれて初めて、ウルセラPRIME、サーマジーFLX、ソフウェーブ、ポテンツァ、オリジオXのうちどれを先に使うか、そして今回の受診では何を外すべきかが決まります。江南院で施術リストを先にお見せせず、まず測定から始めるのはこのためです。
色素は順序を誤ると戻せないことがあります
リフティングは層を選び違えても効果が薄い程度で済むことが多いのですが、色素は順序を誤ると状態が悪化することがあります。
米国国立医学図書館のStatPearlsに収録されているレーザーとフィッツパトリック皮膚タイプに関する解説は、表皮のメラニンが発色団として作用してレーザーエネルギーをより多く吸収し、その結果、色の濃い肌では表皮損傷のリスクが高まると説明しています。このリスクを下げる方向として同文献が挙げるのは、より長い波長の選択、施術ごとに下げた設定値、そして表皮冷却です。レーザー再生術では照射密度を下げ、脱毛レーザーではフルエンスを下げてパルス幅を長くする方式が例として示されています。フィッツパトリックIV〜VI型では施術後の過色素沈着と低色素沈着のリスクが高いという点も、同じ項目に整理されています。
Australasian Journal of Dermatologyに掲載された炎症後過剰色素沈着の予防に関する系統的文献レビューは、この問題がどこで起きやすいかをより具体的に示しています。分析対象となった369例のうち、フィッツパトリックIV型が53.7%、III型が42.2%を占め、予防を扱った研究の症例は全員がアジア人でした。誘発要因の95.4%がレーザー施術で、病変部位の85.3%が顔でした。この数値は一般人口の発生率ではなく文献に報告された症例の分布であるため、確率として読むべきではありませんが、韓国人の肌質において色素施術のリスクがどちらの方向に偏っているかは明確に示しています。
ここでパッケージ方式の弱点が現れます。トーニング10回分がすでに決済されていると、回数の間隔やエネルギー設定を肌の反応に応じて遅らせることが難しくなります。夏に屋外活動で日焼けした状態で来院されたとき今回の回数を見送るという判断、茶色い色素が薄くなる代わりに赤みが上がってきたとき波長を変えるという判断は、いずれも残り回数と衝突します。日焼けで表皮のメラニンが増えた状態で色素レーザーをそのまま照射すると火傷や施術後の色素沈着のリスクが上がるため、私はこのような場合、回数を後ろに送り、紫外線対策と鎮静を先に配置しています。
先払い契約が生む注意点
順序の問題は医学の範囲だけでなく、契約文書にも痕跡を残します。
韓国公正取引委員会は2026年7月19日、韓国消費者院に被害救済の申請が多く寄せられていた皮膚・美容医院15か所の先払い診療利用約款を審査し、6類型の不公正条項を自主是正させたと発表しました。指摘された類型は、契約解除・解約の制限、過度な損害賠償額の予定、事業者の法律上の責任の排除、訴訟提起の禁止、先払い診療権の譲渡制限、そして給付内容を事業者が一方的に決定または変更できる条項です。
同発表に含まれる韓国消費者院の集計によると、2021年から2024年までの先払い診療関連の被害救済申請は1,150件で、2021年の88件から2024年には449件へと約5倍に増えました。このうち契約解約と違約金に関する紛争が956件、全体の83.1%を占めています。是正対象となった約款には、決済金額の20〜30%を違約金として差し引く条項、契約から2か月経過すると返金不可という条項、イベント商品は返金対象外という条項が含まれていました。指定した医師が退職しても病院側が一方的に別の医師へ変更し、返金は認めないという条項も不公正約款と判断されています。
是正後の基準は、中途解約時にすでに受けた施術費用と消費者紛争解決基準上の違約金10%を差し引いた残額を返金する方式です。公正取引委員会は標準約款の制定も検討すると発表しています。
この統計で私が注目しているのは、紛争の83%が施術の効果ではなく解約と違約金から生じているという点です。施術結果への不満よりも、計画が変わったときに組み合わせを解けないという事実のほうが、より多くの摩擦を生んでいます。診断の後に回数を決めれば、そもそも解くべき組み合わせが小さくなります。
滞在日程が短いほど順序が重要になります
江南院の患者様のかなりの部分は、施術を目的にソウルへいらっしゃる海外からの患者様です。韓国保健産業振興院の2024年外国人患者誘致実績統計分析報告書によると、2024年に韓国を訪れた外国人患者は実患者数で117万人となり、前年の約1.93倍でした。診療科目別では皮膚科が56.6%(70.5万人)で最も多く、2023年に比べて194.9%増加しています。国籍別では日本が37.7%で最も多く、次いで中国が22.3%、米国が8.7%、台湾が7.1%という順でした。
2泊から6泊という滞在日程では、判断の順序がそのまま日程表になります。赤みが数日残る施術を帰国前日に入れることはできませんし、色素の施術は回数の間隔が滞在期間を超えると初回だけ受けて帰国する形になります。前もって決済した組み合わせがあると、残り回数を消化するために無理な日程が組まれやすくなります。測定と相談を初回受診に置き、そこで今回の滞在に入れる施術と次回に回す施術を分けるほうが、短い日程では安全です。
江南院はUH FLAT SIGNATURE江南ホテルの建物の2階と3階にあります。診療室がホテルの付帯施設として運営されているため、診断、施術、当日の回復が同じ建物の中で完結します。酸素チャンバーとビタミンIVドリップはホテル宿泊者に無料で提供しており、施術後の回復時間を客室と診療室の間を移動せずに使うことができます。施術は個室で行います。滞在日数ごとにホテル内でどのように日程を組むかは、芸能人のような施術スケジュールは、ホテル内の皮膚科で組めますかにまとめてあります。
江南院には日本語、中国語、英語の通訳スタッフが常駐しています。診断結果を母国語で聞いて質問できて初めて設計に同意したと言えるため、通訳は受付段階ではなく相談と施術説明の段階に配置しています。
診断先行の診療、当院での実際の流れ
言葉だけで診断先行と伝えるよりも、実際にどのような順序で進めているかを書いておくほうが比較の助けになると思います。
| 段階 | 行うこと | 決まること |
|---|---|---|
| 1. 撮影分析 | 顔面撮影分析で色素、赤み、きめ、毛穴の指標を数値で記録 | 基準値、比較用の元データ |
| 2. 院長診察 | 撮影値と診察室での検査を合わせて原因となる層を判別 | 何を治療対象にするか |
| 3. 設計 | 施術の種類、順序、間隔、今回外す項目を決定 | 回数と組み合わせ |
| 4. 当日施術 | 個室で実施し、設定値と反応を記録 | 実際に使用したパラメータ |
| 5. 回復と次回計画 | 同じ建物内で回復し、次回測定の時期を指定 | 再受診の時期 |
この流れでは、決済単位は3段階目で決まります。1段階目と2段階目を経た後でも、今回は施術を勧めないという結論になることがあり、その結論を言える状態を保つことがこの順序の目的です。
施術履歴の管理も同じ考え方です。どの機器をどの設定で何回使用したか、そのとき肌がどう反応したかが残っていれば、次回受診の出発点が変わります。色素施術で累積エネルギー管理が必要であるという点は、ここまで引用した文献が共通して指摘している部分で、記録がなければ累積管理はできません。
相談前にご自身で確認できること
クリニックを選ぶ基準を長く並べるより、順序に関して確認できることだけを挙げます。
- 決済の案内が診断結果の説明より先に出るか、後に出るか
- 測定結果を数値や画像の形で受け取れるか、次回受診で同じ項目を再測定するか
- 相談した医師が施術も担当するか、その内容が文書に記載されるか
- 施術の種類がたるみ・色素・きめといった問題の単位で説明されるか、機器名と回数の単位でのみ説明されるか
- 先払い決済をする場合、中途解約の条件と違約金の割合が約款に記載されているか
最後の項目は、先ほどの公正取引委員会の是正内容と直接つながります。是正後の基準は、すでに受けた施術費用と違約金10%を差し引いた残額の返金ですので、これより不利な条件が書かれていれば、その場で確認されることをお勧めします。
FAQ
診断だけ受けて施術は次回にしてもよいですか
可能です。測定と相談で基準値を作っておき、日程や肌の状態を踏まえて施術の時期を後ろにずらすことは実際にあります。海外からいらっしゃる患者様の中には、初回受診で設計まで終え、次回の滞在に本施術を配置する方もいらっしゃいます。
他院ですでに複数の施術を受けていますが、診断に意味はありますか
むしろ必要です。どの層にどのエネルギーがどれだけ入っているかによって、今追加できる施術の範囲が変わります。過去の施術記録をお持ちいただければ相談で一緒に確認しますし、記録がなくても現在の指標と診察室での検査から次の段階を決めることができます。
診断の結果、施術を勧めない場合もありますか
あります。バリア機能が損なわれて赤み指標が高い場合、直近で紫外線を多く浴びている場合、色素の反応が進行中の場合には、エネルギー系の施術を後ろに送り、鎮静とケアを先に配置します。この判断ができて初めて、診断を先に行う意味が生まれます。
施術後の回復はどこで行いますか
江南院はUH FLAT SIGNATURE江南ホテルの2階と3階に、施術と当日の回復が同じ建物の中で完結する形であります。酸素チャンバーとビタミンIVドリップはホテル宿泊者に無料で提供しています。施術は個室で行います。
肌の状態を先に測定し、その結果の上で施術を設計する診療をご希望でしたら、当院の診断相談をまずご予約ください。日本語、中国語、英語での相談が可能で、滞在日程をお知らせいただければ、その日程の中で可能な範囲を設計いたします。カウンセリング医師と施術担当医師の確認方法については施術前の同意書、どこまで確認すれば十分ですかでもご案内しています。
