
説明と同意書、韓国の皮膚科相談で見極める3つの質問
2026年8月19日
- スキンケア
相談で見抜く、説明と同意書の質
こんにちは。UHCELLクリニック 江南店(UHCELL Clinic Gangnam)代表院長 キム・ヨンジンです。海外から施術のために韓国へお越しになる患者様の相談を重ねる中で、よくいただく質問があります。「説明をきちんとしてくれて、同意書もしっかり取ってくれる病院かどうか、相談の場でどう見分ければいいですか」というものです。答えはシンプルです。相談中に次の3つの質問をご自身で投げかけてみてください。今日の肌でまず解決すべき問題は何か、この施術のダウンタイムは何日で、その間どんな状態になるか、施術後の旅行中に避けるべき行動は何か。この3問に具体的に答えられない相談であれば、診断より先に施術の提案が来ている可能性があります。
相談で確かめるべきは、診断が先か販売が先か
短い滞在日程で韓国を訪れて施術を決める場合、現地で病院を何度も比較検討する時間はほとんどありません。だからこそ、相談の場で医師やカウンセラーが実際にご自身の肌を見て判断しているのか、それとも決まった施術メニューを勧める順番で話が進んでいるのかを、その場で見分ける方法が必要になります。
一番わかりやすい見分け方は、質問を投げかけたときに返ってくる答えの具体性です。「この施術が合っています」という結論だけが返る相談と、肌のどの部分が理由でその施術が適しているのか、どんな副作用の可能性があるのかまで説明する相談とでは、中身がまったく異なります。後者だけが、説明義務を実質的に果たしていると言えます。
質問1:今日の肌でまず解決すべき問題は何ですか
この質問を投げかけると、相談が診断から始まっているのか、施術メニューの案内から始まっているのかがすぐにわかります。診断が先の相談であれば、実際に肌を見ながら毛穴、弾力、色素沈着、表情のクセといった要素を一つずつ挙げて優先順位を説明します。逆に施術メニューを先に並べてその中から選ばせる進め方であれば、肌の状態とは関係なく決まったパッケージに誘導される可能性があります。
当院ではこの質問から相談を始める設計にしています。肌の厚み、弾力低下とボリューム減少のどちらが大きいか、色素の状態をまず切り分けたうえで、どの機器とどの出力がその課題に合うかを続けて説明する順番です。この順番を逆にして施術の種類を先に決め、理由を後から付け加えると、説明はどうしても後付けの正当化に近づいてしまいます。
質問2:この施術のダウンタイムは何日で、その間どんな状態になりますか
旅行日程の中で施術を計画される方にとって、この質問はもっとも実務的です。「数日で落ち着きます」という一言ではなく、1日目、2〜3日目、1週間後にそれぞれどんな状態になるのかまで具体的に説明できるかどうかで、その病院の説明の質がわかります。
例えばフィラーは施術部位によって腫れや内出血が3日から7日ほど続くことがあり、唇のように血管が多い部位では施術翌日にもっとも腫れが目立ち、1週間前後で落ち着いていく傾向があると臨床的には整理されています。この経過をあらかじめ知っておけば、旅行日程の前半ではなく中盤以降に施術を配置する、あるいはダウンタイムがほとんどない施術を選ぶといった判断がしやすくなります。逆に「すぐ元に戻ります」の一言で終わる説明では、旅行の計画を立てる材料にはなりません。
当院ではこの部分を日単位で分けて説明し、滞在日程と帰国便の時間まで確認したうえで施術の順番をご提案する進め方をとっています。
質問3:施術後の旅行中に避けるべき行動は何ですか
この質問一つで、サウナ、飲酒、運動、紫外線対策、メイクを始めるタイミングといったアフターケアの情報をまとめて確認できます。特にレーザー系施術の後は、紫外線対策の有無が回復結果に大きく影響すると言われています。施術部位は一時的に紫外線への感受性が高まっている状態のため、この時期に日焼け止めを十分に使わないと色素沈着が濃く残ったり、長引いたりする可能性があると皮膚科の臨床案内でも共通して指摘されています。
この質問に「特に気をつけることはありません」とだけ返ってくる相談であれば、アフターケアの案内が形式的に終わっている可能性を疑ってみてください。当院では施術の種類ごとに避けるべき行動を書面でもお渡しし、滞在期間が短い方にはホテル内で受けられる回復ケアまで含めてご案内しています。江南店はUH FLAT SIGNATURE 江南ホテルの中にあり、宿泊者様に限り施術後の回復ケアとして酸素チャンバーとビタミンC点滴をご利用いただけます。宿泊先を出ることなく回復のスケジュールを管理できる点は、滞在日程が短い方にとって実務的な助けになります。
同じ施術でも肌の状態によって出力を変えるべき理由
3つの質問に加えて、相談で必ず確認していただきたいことがもう一つあります。ご自身の肌の状態に合わせて施術の出力を調整しているかどうかです。肌が薄く毛細血管が透けて見える方や、化粧品を変えるとすぐ赤くなる敏感な肌質の方は、同じ機器を使う場合でもエネルギー出力を大きく下げて臨む必要があります。出力を上げれば結果が良くなるわけではなく、むしろ色素沈着や赤みが長く残るリスクが高まるためです。
医師がご自身の肌を丁寧に確認したうえで出力を調整するのか、それとも全員に同じ設定で施術するのかは、結果の差につながります。当院では相談の段階で肌の厚みと敏感度を先に確認し、それに合わせて機器の設定と施術範囲を調整する方法をとっています。
同意書は書類ではなく、説明があった証拠である
韓国の医療関連法規では、身体に侵襲を伴う医療行為を行う前に、施術の内容と方法、想定される危険性や合併症、施術を行わない場合の結果などを患者に説明し、同意を得ることが求められています。危険性や合併症の可能性から侵襲性のある医療行為に当たると判断されれば、説明の対象になるという整理がなされています。
ここで大切なのは、同意書に署名したという事実そのものが、説明を受けたことの証明にはならないという点です。法律専門家は、書面同意書に印刷された文言だけがあり、医師による自筆の説明や具体的な案内の記録が残っていない場合、実際に説明が行われたかどうかが争われる可能性があると指摘しています。つまり同意書は相談で何を説明したかを記録する仕組みであって、署名だけで手続きが完結する形式的な書類ではありません。
そのため、相談での口頭説明と書面の同意書の内容が一致しているか、そしてご自身が質問したときに書類の内容を改めてかみ砕いて説明し直してくれるかどうかを確認することが、実質的な検証方法になります。通訳を介して相談される場合は、同意書の内容も理解できる言語であわせて案内してもらうことをおすすめします。江南店には日本語、中国語、英語に対応するスタッフが常駐しており、説明と同意書の内容を原語に近い形で確認していただけるようにしています。
FAQ
3つの質問に明確な答えが返ってこない場合、施術は見送るべきですか
質問に具体的な答えが返ってこない場合は、その場で決めずに追加の説明を求めることをおすすめします。特にダウンタイムやアフターケアのように旅行日程に直接影響する情報は、書面でも受け取っておくと安心です。
同意書があれば、副作用が起きたときの病院の責任はなくなりますか
いいえ。同意書は説明があったことを示す資料の一つに過ぎず、説明そのものが不十分であれば、署名の有無とは別に責任の所在が争われる可能性があると法律専門家は説明しています。同意書は免責のための書類ではなく、説明の過程を記録する文書だと理解しておくのが正確です。
フィラーやリフティングなどダウンタイムの異なる施術を同じ滞在中に計画してもよいですか
可能です。ただし施術ごとに回復の経過が異なるため、相談の段階で施術の順番と間隔を一緒に設計する必要があります。当院では滞在日程を先に確認し、回復の負担が大きい施術から順番を組み立てる方法で相談を進めています。
施術後の紫外線対策を怠ると、どの程度影響がありますか
正確な度合いは肌の状態や施術の種類によって個人差がありますが、施術直後の肌は紫外線への感受性が高まっているため、対策が不十分だと色素沈着が濃く残ったり回復期間が延びたりする可能性があると言われています。施術当日から日焼け止めを使用することが回復の助けになります。
通訳なしで相談を受けても、説明義務は守られますか
言語の壁がある状態では、説明が実質的に伝わったかどうかを確認するのが難しくなります。ご自身の母語や理解しやすい言語で相談内容と同意書の中身を確認できるかどうかを、事前に問い合わせておくことをおすすめします。
3つの質問と同意書の確認方法を、ぜひ次の相談でお試しください。当院の相談の進め方や診断の手順について詳しくお知りになりたい方は、外国人患者対応に慣れた江南の皮膚科、予約前に何を確認すべきかもあわせてご覧ください。
